介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

利用者が介護保険制度を理解していない事例

対応者

対応者

対応者 サービス提供責任者

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

利用者が介護保険制度を理解していない。

要支援の判定が出た方は日常生活に支障を感じていない人も多く、ヘルパーを入れたものの何をしていいかわからないという話はたまに耳にします。 ヘルパーが逐一連絡をくれていたので、あまり酷くならないうちにご家族やケアマネージャーに入ってもらうことができたのですが、連絡がなければ本当にヘルパーが何でも屋さんになってしまっていたと思います。

何のためにヘルパーが入るのか、ケアマネージャーがどのようなプランを立てて、訪問介護がどのような役割を担うのかきちんと把握して、現場のヘルパーに伝えておくことが一番大切です。 「とにかく入ってお世話してあげて」ではどちらも困ってしまいますし、いくら同じ時間内でも毎回違うケアを要求されては、せっかく決めた段取りやヘルパーの動き方も混乱してしまいます。 違うことを要求されたら、とにかく事業所に連絡すること。 「このぐらいいいか」を繰り返すと、介護の仕組みを知らない利用者さんの要求はどんどんエスカレートする可能性があります。

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トラブルが起きた背景

Sさんは独居の利用者さんで、足腰に痛みがある以外は日常生活にこれといった支障はない方でしたが、ご家族の提案で認定調査を受けた結果、要支援の判定が出たため「せっかくだから」と週に一回ヘルパーを入れることになりました。
足腰に負担がかからないよう、買い物でもしてもらおうというケアマネージャーの配慮で買い物のみの支援に入りましたが、元々があまり日常生活に問題のないSさん。
「ヘルパーさんじゃ私の買いたい物が正確にはわからない」ということで、数回入った後に「買い物には昨日行ったから、やっぱり洗濯物を手伝って」と言われたヘルパーは、まあ生活援助だしとその日はおとなしく洗濯物を干してから事業所に報告してくれたのですが、これでSさんは勘違いしてしまった様子。
その次からは「今日は買い物」「今日は掃除」「やっぱり料理」と要求するケアが次々変わり、困ったヘルパーがそれは聞いていませんと伝えると、「だって生活のお世話に来てるんでしょ?」と譲らない姿勢になっていました。
ケアマネージャーに連絡してケアプランをもう立ててあること、ヘルパーは何でも屋ではないことを説明してもらったのですが「私は特に体に異常はないから介護はいらないし、格安の家政婦さんと何が違うの?」と全く理解できない様子。
ご家族とケアマネージャーが相談した結果、無駄にヘルパーを入れてもしょうがないということで結局、一ヶ月足らずで契約は解除されてしまいました。

対応者の中での対応

要支援の判定が出た方は日常生活に支障を感じていない人も多く、ヘルパーを入れたものの何をしていいかわからないという話はたまに耳にします。
ヘルパーが逐一連絡をくれていたので、あまり酷くならないうちにご家族やケアマネージャーに入ってもらうことができたのですが、連絡がなければ本当にヘルパーが何でも屋さんになってしまっていたと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

何のためにヘルパーが入るのか、ケアマネージャーがどのようなプランを立てて、訪問介護がどのような役割を担うのかきちんと把握して、現場のヘルパーに伝えておくことが一番大切です。
「とにかく入ってお世話してあげて」ではどちらも困ってしまいますし、いくら同じ時間内でも毎回違うケアを要求されては、せっかく決めた段取りやヘルパーの動き方も混乱してしまいます。
違うことを要求されたらとにかく事業所に連絡すること。
「このぐらいいいか」を繰り返すと、介護の仕組みを知らない利用者さんの要求はどんどんエスカレートする可能性があります。

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