介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

利用者が介護認定変更後のサービス内容に不満を感じた事例

対応者

対応者

対応者 支援相談員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況 Ⅱa

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

利用者が介護認定変更後のサービス内容に不満を感じた。

何度も説明はしましたがやはり平行線でした。ですが、今回この方だけ特例で認めてしまうと他の方も同様に対応せざるを得ない状況になりますが、事業だけで考えると要支援の少ない単価でフルでサービスを提供する事はデメリットでしかないのです。むしろ短時間利用で午前、午後で分けた方が良いというくらい単価は安いので。 最終的に、個別リハではなくあくまで身体評価という形で、Rom-exやマッサージを毎回ではないですが隔週で継続することで合意。入浴に関しては入浴動作の確認と、自宅の入浴環境調整までの期間という事で実施を許可する形で対応しました。 お互いの妥協点を探し今回の対応を図りましたが内心、他の要支援の方には同様の対応をしていかないという罪悪感は残りました。

介護認定は日に日に認定が厳しくなっている気がします。ですので仕方ない事なのかもしれませんが、いずれにしても私達自身腑に落ちないのが、急性期で本当にこれから時間をかけてリハビリをすれば良い状態になる方も軽い認定が出てしまう為、私達が医療施設の受け皿になる事が出来ていないという現状がとても不満に思っています。 こればかりは厚生労働省に頑張ってもらうしかないです。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

トラブルが起きた背景

リハビリという事業所に携わり、毎回腑に落ちない事がありました。それは、私達自身の努力の結果が、利用者さんの介護度が軽くなり結果的に自分達の収入を減らす事になるという事です。
しかしながらこれは私達だけではなく利用者さん自身もそう考えているようです。
私達の事業所は要支援の方、要介護の方でサービス内容が大きく異なります。
一番の違いは、要介護の方の場合は直接的なリハビリの時間を設ける事。要支援の方の場合は自主トレを出来る環境を設ける事。というスタンスの違いです。
NKさんは通所開始当初は要介護3でしたが非常に積極的にリハビリをされ、一年後の介護認定では要支援2の判定を受けましたが、これは間違いなくご本人の努力の証でもあります。ところが、ご本人は麻痺の残存がある事や利き手である右側が上手に動かせない事等を不満に思っており、その結果を受け入れる事が出来ませんでした。通常ですと要支援の判定なので入浴サービスは無し、個別リハも無しとなるところなのですが、ご本人の強い希望でこちらの思う通り進める事が出来なかったという事例です。

対応者の中での対応

何度も説明はしましたがやはり平行線でした。ですが、今回この方だけ特例で認めてしまうと他の方も同様に対応せざるを得ない状況になりますが、事業だけで考えると要支援の少ない単価でフルでサービスを提供する事はデメリットでしかないのです。むしろ短時間利用で午前、午後で分けた方が良いというくらい単価は安いので。
最終的に、個別リハではなくあくまで身体評価という形で、Rom-exやマッサージを毎回ではないですが隔週で継続することで合意。入浴に関しては入浴動作の確認と、自宅の入浴環境調整までの期間という事で実施を許可する形で対応しました。
お互いの妥協点を探し今回の対応を図りましたが内心、他の要支援の方には同様の対応をしていかないという罪悪感は残りました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

介護認定は日に日に認定が厳しくなっている気がします。ですので仕方ない事なのかもしれませんが、いずれにしても私達自身腑に落ちないのが、急性期で本当にこれから時間をかけてリハビリをすれば良い状態になる方も軽い認定が出てしまう為、私達が医療施設の受け皿になる事が出来ていないという現状がとても不満に思っています。
こればかりは厚生労働省に頑張ってもらうしかないです。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

介護施設の事例一覧へ