介護施設の事例

施設名: サービス付き高齢者向け住宅

利用者が他者に差し入れられたお菓子を許可を得ず持ち帰る事例

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況 Ⅱa

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

利用者が他利用者に差し入れられたお菓子を許可を得ず持ち帰る

食べ物を持ち帰らないよう伝え、口論を避けた

差し入れされたお菓子を職員しか出入りできない場所に保管

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

トラブルが起きた背景

生活保護にてサービス付き高齢者向け住宅に入居されているNさんは、経済的な理由により自由にお菓子類を購入することができません

そのため、他の入居者の食べ物を隙あらば狙っているご様子が見られます。

特に普段仲よさげにしている入居者の部屋に行く度に「くれると言った」となにかしら持ち帰ってきます。

しかしスタッフからは有無を言わさず持ち帰っているように見えますし、持ち主もあげるとは言っていません。

そのことを咎め食べ物を持ち帰らないよう促すも、全く聞き入れていただけません

口論に発展しそうな雰囲気にもなります。

そして今まで以上にスタッフの目を気にして食べ物を持ち帰る有り様です。

仕方がないので差し入れされたお菓子類は、Nさんが出入りできないスタッフルームにて預かることとなりました。

対応者の中での対応

Nさんに人の食べ物を持ち帰らないよう伝え、口論になる前に引いて別の方法を考えたことが良かったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

計画的に人の持ち物をもらおうとし、実際に持ち帰ってしまう入居者はたまにいらっしゃいます。

その行動をやめていただくことは非常に難しいです。

勝手に取っているわけではなく持ち主に「ちょうだい」と言ってもらっているためです。

そしてターゲットにされるのは軽度の認知症の方です。

クリアに見えて実はそうでないという入居者は、欲しいと言われるとお菓子程度であれば素直にあげてしまいます。

しかしそれはご家族がその入居者のために差し入れてくださったものです。

それを毎回ほとんど持っていかれては、スタッフとしても黙って見ているわけにはいきません。

根本的な解決ではありませんが、スタッフルームなど職員しか出入りできない場所に保管させていただくのが良いと思います。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

介護施設の事例一覧へ