介護施設の事例
施設名: 通所リハビリテーション(デイケア)
利用者が体調によるサービス内容変更に不満を感じた事例
対応者
対応者 支援相談員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が体調によるサービス内容変更に不満を感じた。
本来必要なトレーニングは筋トレよりも麻痺に係る拘縮予防や関節可動域の確保が主体である事を看護師、療法士、相談員、介護員各職種から繰り返し説明。そもそも、バイタルが安定していない状態でのリスクを考慮すれば自宅で一人で過ごすよりも、専門職がいる空間で過ごしている事の方がむしろ安心感は高いのではないかとお伝えし、ようやく同意に至りましたが当然入浴サービスは中止しております。 ご本人の気持ちも分からなくもない訳で。特に年齢を考えれば一刻も早く普段の生活をという想いを常日頃から伺っているので、余計にその部分は共感できます。ですが、その日無理をしてしまう事でもっとひどい状態になってしまう事もない訳ではない、という事をご自身にも理解して頂く必要はあります。 自己責任という言葉で片付ける事も可能は可能なのですが、なかなか難しいところだと思います。
通所、入所問わず介護の仕事はその場での判断を求められる事が非常に多い職種だと思います。そうなった時に色々なバリエーションを推測して対応をマニュアル化していく事ももちろん重要だとは思いますが、僕の事業所の場合は看護師や療法士、必要によってはドクターも巻き込んでその都度検討していく事が出来るのは大きなメリットでした。 分からない事を知ったふりして流すのではなく、頼るべきポイントをそれぞれの職種の方へ委ねていくという事は基本中の基本になりますし、そこから得た指示内容を瞬時にこちら側でも把握していく必要はあるので、常日頃からその内容に自分の知識量がしっかりと応じる事が出来るよう、日々の勉強も必要だと感じています。
トラブルが起きた背景
68歳というと高齢者の通所リハビリテーション利用者の中では、かなりお若い方の部類に入ると思います。
若い方ですと若年性認知症の方も中にはいらっしゃいますが、大概は脳梗塞や脳出血の既往による後遺症のケアに関するリハビリを希望される方が圧倒的に多いのも特徴の一つです。若い方ですと、僕の所属する事業所のようにパワーリハの機種が多く設けられていると、その部分に置いての運動をイメージして通所される方が多くSさんも例外なくそのニーズはありましたが、既往歴に脳出血がある為バイタル管理は必須になります。
ある日、こちらの方は到着後のバイタル測定でかなり高い数値が出ていたのですが自覚症状は全くなく、何度か再測定してもバイタルは変わらず、普段はほぼ自主トレ的な感じで一通りマシンによるリハビリを実施後、療法士から関節可動域訓練とマッサージを受けてメニューを終える形だったのですが、バイタルを配慮し、この日はパワーリハの実施を見送って頂く事で対応を図りました。
ところが、こちらの方は通所のモチベーションの多くがマシントレーニングに偏っていた方で、一応体への負担が少ない機能訓練は様子を見ながらも実施はしたのですが、本人は満足できなかったのでしょう。こちらとしてはむしろマシントレーニングの方がオマケという捉え方だったのですが、最終的にはご本人から、「何もしないなら今日は帰る!」と激怒されるという状況でした。
対応者の中での対応
本来必要なトレーニングは筋トレよりも麻痺に係る拘縮予防や関節可動域の確保が主体である事を看護師、療法士、相談員、介護員各職種から繰り返し説明。そもそも、バイタルが安定していない状態でのリスクを考慮すれば自宅で一人で過ごすよりも、専門職がいる空間で過ごしている事の方がむしろ安心感は高いのではないかとお伝えし、ようやく同意に至りましたが当然入浴サービスは中止しております。
ご本人の気持ちも分からなくもない訳で。特に年齢を考えれば一刻も早く普段の生活をという想いを常日頃から伺っているので、余計にその部分は共感できます。ですが、その日無理をしてしまう事でもっとひどい状態になってしまう事もない訳ではない、という事をご自身にも理解して頂く必要はあります。
自己責任という言葉で片付ける事も可能は可能なのですが、なかなか難しいところだと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
通所、入所問わず介護の仕事はその場での判断を求められる事が非常に多い職種だと思います。そうなった時に色々なバリエーションを推測して対応をマニュアル化していく事ももちろん重要だとは思いますが、僕の事業所の場合は看護師や療法士、必要によってはドクターも巻き込んでその都度検討していく事が出来るのは大きなメリットでした。
分からない事を知ったふりして流すのではなく、頼るべきポイントをそれぞれの職種の方へ委ねていくという事は基本中の基本になりますし、そこから得た指示内容を瞬時にこちら側でも把握していく必要はあるので、常日頃からその内容に自分の知識量がしっかりと応じる事が出来るよう、日々の勉強も必要だと感じています。
同じ施設での関連事例
新着の介護事例
総合閲覧数ランキング
関連ワードから探す
- アルバイト(11)
- ケースワーカー(20)
- ケアマネージャー(介護支援専門員)(43)
- サービス提供責任者(61)
- その他(19)
- 介護事務(15)
- 介護助手・介護補助(28)
- 介護福祉士(162)
- 介護職員(249)
- 介護職員(ホームヘルパー)(138)
- 作業療法士(15)
- 支援相談員(25)
- 機能訓練指導員(15)
- 歯科衛生士(2)
- 理学療法士(12)
- 生活支援コーディネーター(3)
- 生活支援員(11)
- 生活相談員(14)
- 相談支援専門員(12)
- 看護学生(1)
- 看護師(45)
- 福祉用具専門相談員(3)
- 管理栄養士・調理スタッフ(3)
- 管理者(施設長・ホーム長)(50)
- 臨床心理士(2)
- 薬剤師(3)
- 言語聴覚士(2)
- 運転手(介護ドライバー)(1)