介護施設の事例
施設名: その他
利用者が作業中に不適切な行為をする事例
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が作業中に不適切な行為をする。
Kさんに適切な場所を認識してもらえるように、専用の個室を設けられたところが良かったと思います。また悪かった点としては、初期段階で対処できていなかったところです。「事業所では触らない」、「家庭で触る」と最初からメリハリをつけるべきだったと思いました。
自慰行為は生理現象である為、「してはいけない行為」と認知させるのは間違っています。それでは、どこでもしていいのかというとそれは間違いです。定型の私達が場所をわきまえるように、やはり利用者にも場所をわきまえるというスキルは身に付けてもらう必要があります。今回は事後対応として、自慰をする部屋を設けました。それは自慰をする時間やする場所を認識してもらう為です。しかし自閉症の利用者だと、ルーティンができてしまうとそこから興味をそらすことが難しいので、本来ならば性器を触る癖自体に着目できたらもっと良かったのかもしれません。癖は仕方がないことですが、家庭にも協力してもらいながら事業所との双方でアプローチすれば、完璧には無理でも少しずつ治せるものです。性処理のトラブルは家庭やホームの協力を仰ぎながら、適切な場所と時間を設けることが大切です。
トラブルが起きた背景
Kさんは性器を服の上から触ることがよくあります。今までは特に大きなトラブルになることはありませんでしたが、ある日夢中になって触っているうちに射精してしまい、それから癖になってしまったのか度々同様のトラブルが起きるようになりました。作業中であり、また不適切な場所での行為である為、担当支援員がサービス管理責任者であるHさんに相談しました。Hさんは「家でしましょうね」とKさんに伝えましたが、Kさんは療育手帳のA判定の方である為声掛けは通りにくいです。そこでHさんは、自慰をする個室を設け、「触る時はこの部屋にきます」と伝えました。個室の扉にはズボンに手を当てるイラストと、「「触る時はこの部屋に入りましょう」とメッセージをつけた張り紙を掲示しました。その為活動場所での自慰行為はなくなりました。またなるべく家庭で行ってもらうように保護者にも相談し、家庭と事業所の双方から「家で触りましょう」と声掛けを行っています。
対応者の中での対応
Kさんに適切な場所を認識してもらえるように、専用の個室を設けられたところが良かったと思います。また悪かった点としては、初期段階で対処できていなかったところです。「事業所では触らない」、「家庭で触る」と最初からメリハリをつけるべきだったと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
自慰行為は生理現象である為、「してはいけない行為」と認知させるのは間違っています。それでは、どこでもしていいのかというとそれは間違いです。定型の私たちが場所をわきまえるように、やはり利用者にも場所をわきまえるというスキルは身に着けてもらう必要があります。今回は事後対応として自慰をする部屋を設けました。それは自慰をする時間やする場所を認識してもらう為です。しかし自閉症の利用者だと、ルーティンができてしまうとそこから興味をそらすことが難しいので、本来ならば性器を触る癖自体に着目できたらもっと良かったのかもしれません。癖は仕方がないことですが、家庭にも協力してもらいながら事業所との双方でアプローチすれば、完璧には無理でも少しずつ治せるものです。性処理のトラブルは家庭やホームの協力を仰ぎながら、適切な場所と時間を設けることが大切です。
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