介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
利用者が大事な物を冷蔵庫に入れてしまう事例
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が大事な物を冷蔵庫に入れてしまい、外に出された食材が痛んでいた。
毎日ヘルパーが片付けとゴミ捨てを行った。
ご本人が決めた場所を無理に変えると混乱の元になるためできるだけ尊重しつつ、適切な場所に片づけられるようにしていく。
トラブルが起きた背景
Hさんは明るい独居の女性ですが、認知症が重くなってきたとのことで訪問介護を頼まれました。
体の方は筋力低下以外問題はなく、家事援助のみということで伺ったのですが、初回訪問時からご家族も関係者も大変な思いをしました。
玄関以外は大量の物が床に積まれている状態で、台所までは段ボールや小物の山を踏んで入らなくてはいけない有様。
なんとか台所に入ると、生ものを含めた食材のほとんどがテーブルや流しに置いてあったので冷蔵庫を開けてみると、そこには財布や貯金箱、通帳やよそ行きの服が入っていました。
「そこは大事な物を入れてるの」とにこやかにHさんは言いましたが、肝心の食材は出しっ放しで異臭を放っています。
なんとか説得して大丈夫そうな野菜などを冷蔵庫に入れましたが、財布や貯金箱は譲らずにそのままの状態になりました。
対応者の中での対応
足腰はまだ丈夫なHさんは毎日買い物に行くそうで、食材もいらなくなれば捨てると話されていましたが、どう見ても食べられない状態の物の方が多く、ヘルパーが入ってからは毎日ゴミ出しをすることになりました。
ただ、冷蔵庫の中身だけは何度入れ替えても元の状態に戻ってしまい、通帳はしまってあっても印鑑が見当たらない…というような中途半端な状態のため、その捜索だけで1日使ってしまうこともあります。
どれだけヘルパーが片付けても、結局は本人の方が家にいる時間が長いため、次の訪問日には戻ってしまいます。
長年の習慣を簡単に変えるわけにはいかないので、とにかく食材の賞味期限と衛生面だけを気をつけるのが精一杯ですが、ご家族は「前よりずっと臭いがマシになりました」と喜んで下さっていました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
一度「ここ」と本人が決めてしまった場所は、無理に変えると却って混乱の元になります。
特に認知症の方は、図やメモでわかりやすく書き記しておかないとパニックになってしまうので大変です。
ただ、いくら大事にされていても冷蔵庫にカードや通帳を入れると読み取れなくなることも多いので、できれば常温保管できる場所に変えてもらった方がいいでしょう。
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