介護施設の事例
施設名: その他
利用者が自動販売機に小石などを入れ故障させる事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が自動販売機に小石などを入れ故障させる。
Kさんは警察という言葉が苦手でした。それを知った上でカメラに見立てた物を作るという発想が素晴らしいと思いました。
様々な特性を持つ利用者は、こだわりや特性により物を壊してしまうことがあります。言葉で注意してもその場しのぎにしかならないということも多いのではないでしょうか。言葉よりも視覚的にアプローチする方が効果があるという利用者もいるので、双方からアプローチをかけると良いでしょう。今回は監視カメラに見立てた物を作りましたが、警察の看板を作ってみるなど利用者が苦手な物を対策に講じるのも良いと思います。プラスアルファとしてメッセージを添えるとなお効果的かもしれません。
トラブルが起きた背景
利用者のKさんは、隙間にゴミなどの細かい物を入れる特性があります。ある日Kさんは、事業所の外にある自動販売機のコイン投入口に、小石を入れてしまいました。それを日常的に行うようになり、ついに自動販売機が故障しました。Kさんは小石以外にも葉っぱをたくさん入れていたようで、見かけた時には支援員が注意をするのですが、その場しのぎにしかなりませんでした。またコイン投入口に「石を入れないで」と書いた張り紙を貼りましたが、それも勝手に剥がしてしまいます。そこで担当支援員のHさんは、監視カメラに見立てた物をトイレットペーパーの芯で作りました。そして自動販売機に「警察が見ています」と張り紙を貼り、監視カメラに見立てた物にも「警察が見ています」という紙をぶら下げたのでした。そこからKさんは小石や葉っぱなどを入れなくなり、自動販売機が故障することはなくなりました。
対応者の中での対応
Kさんは警察という言葉が苦手でした。それを知った上でカメラに見立てた物を作るという発想が素晴らしいと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
様々な特性を持つ利用者は、こだわりや特性により物を壊してしまうことがあります。言葉で注意してもその場しのぎにしかならないということも、多いのではないでしょうか。言葉よりも視覚的にアプローチする方が効果があるという利用者もいるので、双方からアプローチをかけると良いでしょう。今回は監視カメラに見立てた物を作りましたが、警察の看板を作ってみるなど利用者が苦手な物を対策に講じるのも良いと思います。プラスアルファとしてメッセージを添えるとなお効果的かもしれません。
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