介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
利用者が軟膏塗布介助は看護師がすると思い込んでいた事例
対応者
対応者 看護師
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅱb
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が軟膏塗布介助は看護師がすると思い込んでいた
謝罪し、今後は看護師で対応していくことを伝えた
新しい軟膏が処方された時には利用者さん本人を交えて実施方法を検討していくと良かった
トラブルが起きた背景
Hさんはそこまで物忘れはひどくなかったものの、最近になり被害妄想のような訴えが頻繁に見られるようになった方です。
Hさんは、乾燥性の皮膚で全身にかき傷による湿疹ができている方でした。
ケアマネジャーより入浴後に持参している軟膏を塗ってほしいと依頼があり、一緒にお風呂介助をしていた介護士が軟膏を塗りました。
しかしHさんは「この軟膏は看護師に塗ってもらうように言われたのに、なんで介護士であるお前が塗ったんだ」と激怒され、介護士が看護師である私に相談をしてきました。
対応者の中での対応
すぐにケアマネジャーに報告し、Hさんにそのようなことを言ったのかを確認しました。
ケアマネジャーもそのような事は聞いていないと言われました。
おそらく、Hさんの中では軟膏は看護師に塗ってもらうものと言う思い込みがあり、それがいつの間にか、「看護師に塗ってもらうようにと言われた」という解釈に変わってしまったと思われます。
Hさんには謝罪し、今後は看護師で対応していくことを伝えました。
人数の都合上どうしても入浴介助に看護師が付き添うことは難しく、Hさんの軟膏塗布介助に立ち合えなかったのは良くなかったと思います。
すぐにケアマネジャーに報告し、本当かどうかの確認ができたのは良かったです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
最近になって被害妄想が増えてきた利用者だったので、その点を踏まえて新しい軟膏が処方された時には利用者本人を交えて、軟膏の塗り方等を検討していくと良かったと思います。
また、事前にケアマネジャーから、軟膏に対する本人の受け止め方を聞いておくとさらに良かったと思います。
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