介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
利用者に自費でいいから買い物に行こうと頼まれた事例
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者に自費でいいいから買い物に行こうと頼まれた。
自費ということで時間制限はなし、使った時間の分だけ料金が発生するという説明をして馴染みのヘルパーが一緒に買い物に行きましたが、夕方には「もう帰りたいです」とギブアップの電話がかかってきました。 なんとAさんは5時間近く買い物を続けているというのです。 ケアの性質上ヘルパーは一緒に食事をするわけにもいかずAさんの介助で手一杯ですが、車椅子に座っているだけのAさんは元気いっぱい。 ショッピングモールの中をどんどん移動しては買い物を続けるため両手でも持ちきれず、宅配の手続きまでヘルパーが代行しようやく解放された後は「いつ終わるかわからないし、二度と行きたくないです」とヘルパーは息も絶え絶えの様子でした。 万単位のお金が出ていくケアなのにAさんは大喜びで「次はどこに行く?」と楽しみにしています。 結局1日予定を空けてサ責が介助につくようになり、昼前から夕方までAさんは目一杯買い物を楽しむようになりました。 その間中、サ責が疲れ果てていることはAさんは知る由もありません。 Aさんが心から楽しんでくれたこと、他のケアに支障が出ないようにサ責の予定を空けておく状況を作れたことは良かったと思います。 ただ、Aさんは暮らしに余裕があるため時間を気にせず買い物をしてしまい、サ責の勤務時間を過ぎてもケアが終わらないことがあるため、ご家族やご本人も交えて時間制限を設けた方が良いとは思います。
自費の場合は利用者の経済状態によって時間も左右されるので、最初に注意事項をきちんと伝えることが大切です。 今回の場合は、時間制限も事前に設けておけばヘルパーの負担ももう少し軽減できたかと思います。 いくら車椅子でも何時間も外出に耐えられる体力の高齢者はあまりいないのですが、そこは普通の生活ぶりをよく観察して予測しておいた方が、後のトラブルを回避できるでしょう。 逆に疲れやすい方が相手の場合は、休憩場所の下見やタオルや下着の替えを用意することも重要になってきます。
トラブルが起きた背景
Aさんはご家族と同居している男性ですが、脳梗塞で倒れてからは足腰が弱くなり、外出時には車椅子でないと体力が続かない方です。
ご家族は全員仕事で忙しく、Aさん宅は離れのような状態で、暮らしには余裕があるのですがAさんは無類の買い物好き。
「とにかく外に連れて行ってくれ」が口癖で、週に2回入るヘルパーに必ず「車椅子で買い物に行きたい」と頼むのです。
割り当てられた保険内の時間では到底無理だと話しても「自費ならいいのか?じゃあ行こう!」と譲りません。
根負けした事業所とケアマネージャーで相談の上、週に1回、自費での外出介助を行うことになりました。
対応者の中での対応
自費ということで時間制限はなし、使った時間の分だけ料金が発生するという説明をして馴染みのヘルパーが一緒に買い物に行きましたが、夕方には「もう帰りたいです」とギブアップの電話がかかってきました。
なんとAさんは5時間近く買い物を続けているというのです。
ケアの性質上ヘルパーは一緒に食事をするわけにもいかずAさんの介助で手一杯ですが、車椅子に座っているだけのAさんは元気いっぱい。
ショッピングモールの中をどんどん移動しては買い物を続けるため両手でも持ちきれず、宅配の手続きまでヘルパーが代行しようやく解放された後は「いつ終わるかわからないし、二度と行きたくないです」とヘルパーは息も絶え絶えの様子でした。
万単位のお金が出ていくケアなのにAさんは大喜びで「次はどこに行く?」と楽しみにしています。
結局1日予定を空けてサ責が介助につくようになり、昼前から夕方までAさんは目一杯買い物を楽しむようになりました。
その間中、サ責が疲れ果てていることはAさんは知る由もありません。
Aさんが心から楽しんでくれたこと、他のケアに支障が出ないようにサ責の予定を空けておく状況を作れたことは良かったと思います。
ただ、Aさんは暮らしに余裕があるため時間を気にせず買い物をしてしまい、サ責の勤務時間を過ぎてもケアが終わらないことがあるため、ご家族やご本人も交えて時間制限を設けた方が良いとは思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
自費の場合は利用者の経済状態によって時間も左右されるので、最初に注意事項をきちんと伝えることが大切です。
今回の場合は、時間制限も事前に設けておけばヘルパーの負担ももう少し軽減できたかと思います。
いくら車椅子でも何時間も外出に耐えられる体力の高齢者はあまりいないのですが、そこは普通の生活ぶりをよく観察して予測しておいた方が、後のトラブルを回避できるでしょう。
逆に疲れやすい方が相手の場合は、休憩場所の下見やタオルや下着の替えを用意することも重要になってきます。
同じ施設での関連事例
新着の介護事例
総合閲覧数ランキング
関連ワードから探す
- アルバイト(11)
- ケースワーカー(20)
- ケアマネージャー(介護支援専門員)(43)
- サービス提供責任者(61)
- その他(19)
- 介護事務(15)
- 介護助手・介護補助(28)
- 介護福祉士(162)
- 介護職員(249)
- 介護職員(ホームヘルパー)(138)
- 作業療法士(15)
- 支援相談員(25)
- 機能訓練指導員(15)
- 歯科衛生士(2)
- 理学療法士(12)
- 生活支援コーディネーター(3)
- 生活支援員(11)
- 生活相談員(14)
- 相談支援専門員(12)
- 看護学生(1)
- 看護師(45)
- 福祉用具専門相談員(3)
- 管理栄養士・調理スタッフ(3)
- 管理者(施設長・ホーム長)(50)
- 臨床心理士(2)
- 薬剤師(3)
- 言語聴覚士(2)
- 運転手(介護ドライバー)(1)