介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
利用者の家庭が崩壊しかけていた事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者の家庭が崩壊しかけていたトラブル。
いくら奥さんがしっかりしていてもこれではちょっとということで、ケアマネージャーに相談して担当者会議を開くことになりました。 しかし、いざKさん宅に電話をしてみても奥さんが出る気配はありません。 Kさんがデイにいる間にケアマネージャーが家を訪ねてみると、少し前までは綺麗だったKさん宅は、玄関以外はゴミ屋敷のような状態になっていました。 奥さんは座り込んでおり「腰が痛くてゴミが捨てられない」「なんとか買い物は行くけど、夜寝てないから何もできない」と泣き出してしまったそうです。 Kさんが骨折してからの介護が高齢の奥さんには想像以上にきつく、かといってKさんやデイの人達には言えないという日々が続いてノイローゼ状態になっていたそうです。 急いでケアマネージャーがヘルパーと訪問リハビリを手配し、デイの回数を増やすことで奥さんの負担を減らすよう努めてくれました。 Kさんは薄々気づいていたようですが、そこは昭和の男らしく口に出して助けを求められなかったようです。 デイへの送り出しや迎え入れはなんとか奥さんがやっていたので送迎スタッフは気づきませんでしたが、それまで丈夫だったKさんが歩行器を使うようになったのですから、負担はご夫婦ともに大きくなっていると気づくべきでした。 とはいえKさんはデイでは明るく振舞っていましたし奥さんも夫に恥をかかせたくないと必死だったので、手遅れになる前にケアマネージャーが入れたのは運が良かったと思います。
夫婦2人のご家庭は、どちらかが倒れると簡単に生活が崩れてしまいます。 後々のことを予想してヘルパーやリハビリを追加しても、プライドを逆なでされて断ってしまう利用者も多いため、なかなかタイミングが難しいようです。 デイスタッフはほぼ日中しか利用者さんに接しないとはいえ、変化は必ずどこかに現れているはずです。 できるだけ見逃さないようにして、ケアマネージャーへの相談と報告を怠らないように努めましょう。
トラブルが起きた背景
Kさんは奥さんと二人暮らしの明るい男性で、デイにも馴染んでいましたが、自宅で転倒して腰骨を骨折してしまいました。
しばらくの入院後、なんとかデイに復帰しましたが歩行器を使用するようになり、以前より色々なことに手がかかるようになっていました。
かなり体重のある方なので「家ではどうしているのですか?」と聞くと「女房がしっかりしてるから大丈夫だよ」とKさんは明るく答えていたので、デイスタッフもそれ以上突っ込まずにいたのですが、その内に色々なことがおかしくなってきました。
介護保険の更新の際にも保険証がいつまでも届かない、入浴の着替えが入っていない、下着が汚れている等。
本人に聞いても「じゃあ女房に伝えとくよ」と言うだけで、事態は一向に改善されませんでした。
対応者の中での対応
いくら奥さんがしっかりしていてもこれではちょっとということで、ケアマネージャーに相談して担当者会議を開くことになりました。
しかし、いざKさん宅に電話をしてみても奥さんが出る気配はありません。
Kさんがデイにいる間にケアマネージャーが家を訪ねてみると、少し前までは綺麗だったKさん宅は、玄関以外はゴミ屋敷のような状態になっていました。
奥さんは座り込んでおり「腰が痛くてゴミが捨てられない」「なんとか買い物は行くけど、夜寝てないから何もできない」と泣き出してしまったそうです。
Kさんが骨折してからの介護が高齢の奥さんには想像以上にきつく、かといってKさんやデイの人達には言えないという日々が続いてノイローゼ状態になっていたそうです。
急いでケアマネージャーがヘルパーと訪問リハビリを手配し、デイの回数を増やすことで奥さんの負担を減らすよう努めてくれました。
Kさんは薄々気づいていたようですが、そこは昭和の男らしく口に出して助けを求められなかったようです。
デイへの送り出しや迎え入れはなんとか奥さんがやっていたので送迎スタッフは気づきませんでしたが、それまで丈夫だったKさんが歩行器を使うようになったのですから、負担はご夫婦ともに大きくなっていると気づくべきでした。
とはいえKさんはデイでは明るく振舞っていましたし奥さんも夫に恥をかかせたくないと必死だったので、手遅れになる前にケアマネージャーが入れたのは運が良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
夫婦2人のご家庭は、どちらかが倒れると簡単に生活が崩れてしまいます。
後々のことを予想してヘルパーやリハビリを追加しても、プライドを逆なでされて断ってしまう利用者も多いため、なかなかタイミングが難しいようです。
デイスタッフはほぼ日中しか利用者さんに接しないとはいえ、変化は必ずどこかに現れているはずです。
できるだけ見逃さないようにして、ケアマネージャーへの相談と報告を怠らないように努めましょう。
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