介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
利用者家族についでだと用事を頼まれる事例
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者の家族に、ついでだと本人以外の用事を頼まれた。
訪問介護員の責任範囲をきちんと説明した。
断る際には訪問介護でできること・できないことを書面にして見せると良い。保険外サービスについての案内も場合によっては必要。
トラブルが起きた背景
訪問介護員のTさんは、足の不自由なAさんの生活援助を担当していました。
Aさんは父親と母親、兄と同居しています。
Tさんは、外出に制約があるAさんのために買い物と食事作りをしていました。
援助に慣れるに従いAさんの母親(Sさん)や兄から「家族の分のおかずも一緒に作ってほしい」「出かけるついでに、買い物してきてほしい」などと、利用者であるAさんのためではない用事をたびたび頼まれるようになりました。
事業所に来て生活援助を依頼したのは母親のSさんで、基本的なルールの説明は受けているはずです。
しかし、「材料が増えるだけで、料理の手間は変わらないじゃないか」「どうせ買い物に行くのだから、ちょっとくらいいいじゃないか」と言われるためTさんは困ってしまいました。
対応者の中での対応
Tさんは、たびたび生活援助以外の用事を頼むSさん(利用者Aさんの母親)に訪問介護員の責任範囲をこのように説明しました。
「私は事業所のケアマネージャーが作ったケアプランに従って、Aさんの援助に来ています。ですから、ご利用者でないご家族の食事や買い物はその枠外なんです。」
家族とも顔なじみになってくると頼み事は断りにくいものですが、訪問介護の原則をTさんがきちんと説明したのは良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
訪問介護員が断ると、対応が杓子定規だと利用者家族に反発される可能性があるので、訪問介護の申込みの際に説明した、できること/できないことを書面にしておいて見せると良いと思います。
「ついでに」と用事を頼みたくなる家族の気持ちも理解できないわけではありません。
しかし、介護保険など公費が入っている場合は特に、他の利用者との公平性を守らなければならないことを、訪問介護員個人ではなく事務所の考えとして受け入れてもらう助けになります。
またこのケースについては該当しませんが、保険外サービスを組み合わせて提供する「混合介護」を案内するのもいいかもしれません。
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