介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
自宅に迎えに行ったが利用者の準備ができていない事例
対応者
対応者 ケアマネージャー(介護支援専門員)
対応者 男性
お相手
寝たきり度 B2
認知症の状況 Ⅱb
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
自宅に迎えに行ったが利用者の準備ができていないことが続いた。
サービス担当者会議を開催し、送迎が到着してから5分以内に玄関に出てきてもらうよう決め、準備ができていなかった場合は通所をお休みしてもらうことにした。
本人の生活状況と介護者の協力を得られるかをきちんと確認して、本人や介護者の状況に合わせた支援を実践する。
トラブルが起きた背景
Sさんは脳出血後遺症による左半身麻痺があり、妻が働きながら介護をしていました。
迎えの時間までに車椅子に座って待っているようにと決めていましたが、職員が迎えに行くと部屋やトイレに居たり、迎えが来てから準備を始めるなど、毎回職員や他の利用者を待たせる行為を繰り返してトラブルを起こしていました。
トラブルの対象となる職員は決まっていなくて、どの職員が迎えに行っても同じトラブルを何度も起こしていました。
対応者の中での対応
妻に相談して妻が不在時の生活状況を確認すると、昼食を準備して置けば妻が帰宅するまで1人でも過ごせる事がわかりました。
本人・妻・各サービス事業者とサービス担当者会議を開催して、職員が迎えに行ってから5分以内に玄関に出てくるように決めました。
出て来ない時は利用を拒否した事になると取り決めをして、通所介護には連れて行かない事にしました。
通所介護に連れて行かなかった時は、介護支援専門員から妻に連絡する事に決めました。
サービス担当者会議後も同様のトラブルは数回ありました。
しかし、決まり事を守らなければ本当に通所介護に連れて行ってもらえない事を本人が認識するようになって、1ヶ月以内にはトラブルを起こさなくなったので良かったと考えています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回の対応は本人の生活状況をきちんと把握して、妻の協力を得られたので実践が成功した事例だと考えています。全ての利用者に対して行える事例ではありません。
今後も同様のトラブルが発生した時は、本人の生活状況と介護者の協力を得られるかをきちんと確認して、本人・介護者の状況に合わせた支援を実践していく必要があると考えています。
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