介護施設の事例
施設名: 特別養護老人ホーム
認知症の方が他利用者に自分のお菓子をあげようとする事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅲa
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
認知症の方が他利用者に自分のお菓子をあげようとする
スタッフが止めたが、勢いよく言ってしまった。理由を話し、納得してもらった
席の位置を変え、理由を伝えるべきだった。おやつ提供時の確認も必要
トラブルが起きた背景
これは私が働く特別養護老人ホームでの話です。
Tさんにはよく面会に来て下さる家族がいらっしゃいます。
仲も良く、Tさんが好きなおやつを持ってきます。
そんなある日のおやつの時間、Tさんは持ってきてもらった自分のおやつを食べようとしていました。
するとそこに近くの席のMさんが近づいてきて「あんたは美味そうなの食べてるなぁ」と羨ましそうにしていました。
Tさんは「ならあんたにもやる」と親切心からお菓子を分けようとしていました。
受け取ったMさんはすぐにおやつを手に取り食べようとしていました。
対応者の中での対応
近くにいたスタッフYとスタッフHがすぐに気づき急いで止めに入りました。
Mさんはつい先日担当医師から甘いものを禁止されたばかりだったからです。
食事変更もかけ、医務からも間違いがないようにと念を押されていたからです。
今回の件で悪かった点は、止めに入ったのは良かったのですがスタッフ側が焦ったせいか勢いよく「まって!」と言ってしまった点です。
TさんもMさんもびっくりしてしまったからです。
理由を話すと理解していただけたので事は大事になる前に収まりました。
TさんもMさんに謝り、Mさんも少し残念がってはいましたが、「治るまで頑張るさ」と明るく振舞っていました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
まずやらなくてはならなかったのは、席の位置を変えることだったのではないかと考えます。
Tさんがお菓子を持ってきてもらっていることは前々から分かっていたことであったからです。
元々Mさんと仲が良かったこともあったので、しっかりとTさんに理由を伝えていれば良かったことも考えます。
おやつ提供の際に、誰にどのおやつを提供するのかも忘れずにチェックする必要があります。
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