介護施設の事例

施設名: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症の方が妄想で職員と結婚していた事例

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 Ⅲb

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

認知症の方が妄想で職員と結婚していた。

距離を取って接し、別のフロアの部屋に移動してもらった。

利用者とはある程度の距離感が必要。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

トラブルが起きた背景

Tさんは認知症と腹部大動脈瘤がありました。

グループホームに入所され初めは大人しい感じでしたが、ある日の夜勤中に「お腹が痛い」と言われだしたので管理者に連絡してきてもらい私は併設の病院へ同行することになりました。

レントゲンを撮って動脈瘤が破裂している形跡はなく、便秘気味とのことで下剤を処方してもらってホームに戻りました。

その次の日からTさんは私がしている事に積極的に手伝ってくれるようになりましたが、何やら雰囲気が怪しく。

次の夜勤の時に部屋に呼ばれ、自分たちは夫婦であると言われ一緒に布団に入るように言われました

対応者の中での対応

流石にびっくりして怖くなり、かといって放っておくわけにもいかずでしたので距離を取りながら接していました

トイレでまた「お腹が痛い」と言われ、病院を促しましたが「実家に今から連れて行け」だの「ここから二人で逃げる」だの言われました。

断っていると挙句にはスーパーで子供がおもちゃを買ってくれない時の駄々をこねるみたいにされ他の方にも迷惑がかかりだしたので、ひとまずフロアを変えてもらい空いている部屋で寝てもらう事に。

Tさんの妄想にある程度付き合ってあげた方が良かったのか、遮断して距離を置いた方が良かったのか、何が正解かわかりません。

その時の私は「気持ち悪さ」が優先してしまったので距離を選択しました。

他の職員からは「相手にしてあげなくてかわいそう」とか「結婚してあげたらいいのに」と冗談で言われましたが、当事者になるとわかると思いますが正直本当に気持ち悪かったです。

ケアする側とされる側にはある程度の距離感が必要だと改めて感じました。

どうしても心配で優しくしてしまうと、あらぬ方向に勘違いされてしまう事が往々にしてあります。

今後同じ事例が起きた時の対処法

やはり思い込まれてそれを正すことは不可能に近いと思います。

何か有事が起きる(病気とか怪我とか)か、フロアを変わってもらうなどの距離を置くなどが必要です。

私とTさんだけならうまく受け流して行けるのかもしれませんが、グループホームですので他の入居者さんや職員との兼ね合いもあります

距離を置くという選択肢は良かったのではないかと思っています。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

介護施設の事例一覧へ