介護施設の事例
施設名: 介護老人保健施設
認知症の方が職員に好意を抱いた事例
対応者
対応者 作業療法士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 B1
認知症の状況 Ⅲb
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
認知症の方が職員に好意を抱き、そのような言動が続いた。
すぐに上司に報告し、相談の上担当を外れることになった。
利用者の特徴を捉え、相手に合った対応をすることが重要。
トラブルが起きた背景
S様は入所されてから約半年経過されていました。
軽度の認知症と診断されていましたが、コミュニケーションは概ね良好であり、他利用者様や職員とも気兼ねなくお話をされるような方でした。
そんな中私がS様の担当となり、身の回りのお手伝いをさせていただくことになりました。
ある日から好意があると思われるような言動が目に余るようになり、最初は冗談で言っているのかと思っていたのですが、毎日毎日同じような言動を取られるようになりました。
対応者の中での対応
言動が気になり始めてからはすぐに上司へ報告しました。
気さくな方であったため、上司も最初は本気で取り扱ってくれず様子を見ていくことになりました。
しかし、エスカレートしていく利用者様に周りの職員も気が付きだし、上司と相談の上担当を外れることになりました。
他の職員との対応が違う事に気が付いた時点で、すぐに上司や周りの職員へ相談したことは良かった点だと思います。
認知症の方だからとあまり本気に対応せず、聞き流すような対応をしてしまってはS様の施設に対する不満感や、孤独感を助長してしまう可能性もあったと思われます。
悪い点としては、どういった方かを把握しきれず勘違いさせてしまうような言動が、私の方にあったのかもしれないという事です。
あくまで職員と利用者さんというメリハリはつけて、過度に親切にすることも相手のためにならないのだと勉強させられました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
上記と同様の話になってしまいますが、利用者様一人一人の特徴をしっかりと評価し捉え、相手に合った対応ができるように心掛けていきたいと思います。
過度な親切が相手のためにならないという事を認識して業務に取り組んでいきます。
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