介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
重度知的障害の方が前触れなく怒りヘルパーに皿を投げつけた事例
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
重度知的障害の方が前触れなく怒りヘルパーに皿を投げつけた。
Nさんが皿を投げつけて怒り出したのでこちらは冷静にならなければと思い平静さを装った。何事もなかったかのように皿を拾い、Nさんと距離を保ち背中を見せないようにそっと台所の方へ行った。Nさんと一緒に遊んだりすることもケアに含まれていたがその日は一緒に遊ぶことはやめておいた。他の作業をしながら距離を置いてNさんを見守った。時間の長いケアだったので精神が疲弊したが、なんとか時間が過ぎケアが終わった。その後事業所に連絡して事を説明したがいつものことだと特に取り立ててもらえなかった。他の事業所もNさんのケアに入っており、Nさんの暴力行為が始まった時はケアを中断して車で待機しているということを聞いた。私はそちらの事業所の対応が適切だと感じた。私自身Nさんより体も半分ほどの大きさでNさんがキレだすと怖くて仕方なかったので、自分の事業所に申し出てなんとかNさんのケアから外してもらった。その後Nさんのケアは若くて体も大きくNさんに気に入られている別のヘルパーが行うことが多くなった。 自分の対応としては、皿を投げつけられるという暴力行為に対して冷静に反応を示さないようにしたのは良かったと思う。声を上げたり怖がった表情をしたりすればますますNさんを刺激して暴力行為が増したと思われる。充実したケアにはならなかった(一緒に遊んだりできなかったので)が怪我人も出ずケアの時間を全うできたのは良かったと思う。ただ今にして思うと、ケアの途中で外に抜け出し事業所に電話をすることも出来たとは思う。しかし事業所に相談してもおそらく問題解決には至っていなかったし、Nさんの家族が戻ってくるまではNさん宅にいなければならなかったので私の行った対応でおおむね良かったのではないかと思う。
家族の理解を得ることが一番だと思うが、家族はNさんがヘルパーに暴力を振るうことに関して問題だと思っていないために難しい。事業所の責任者も同じで体当たり的になんとかしていけば良いと考えている人たちだった。理想としては、新しいヘルパーがNさんのケアに入る時は同行を増やし徐々にNさんにもヘルパーにも慣れてもらうのが良いと思う。そしてヘルパーが一人で訪問するようになった後も、何かあった時はすぐに電話対応や必要であればベテランヘルパーなどが援助にかけつける体制を作ってくれると良いと思う。Nさんの場合、強くて大きい人には逆らいにくいため相性の良いヘルパーと組み合わせるのは大事だと思う。
トラブルが起きた背景
Nさんの自宅で訪問介護のケアにうかがった。入浴と部屋の片付けなどと知的障害の彼女の世話をしながら一緒に遊んだりするケアだった。そこには室内犬もいた。入浴はなんとか無事に済ませた。その後部屋でNさんの様子を見ながら私は洗い物をしたり家事を行っていた。Nさんは何の前触れもなく突然キレたりするので緊張しながら見守っていた。飼い犬もNさんにそっくりだった。私が洗い物を済ませNさんを遊ばせるために近づいた。私はNさん宅にケアに来るのはまだ慣れておらずNさんも慣れていなかった。なるべく刺激をしないように身の回りの世話をして遊びの道具などを身近に置いたりしたが、突然何が逆鱗に触れたのかわからないが怒り出した。表情がこわくなったのでそっと後ずさった。するとNさんはテーブルの上にあった皿を私にめがけて投げつけた。飼い犬も鳴きわめき私に噛みついたりした。私はなるべく冷静さを保ち何事もなかったかのようにふるまった。
対応者の中での対応
Nさんが皿を投げつけて怒り出したのでこちらは冷静にならなければと思い平静さを装った。何事もなかったかのように皿を拾い、Nさんと距離を保ち背中を見せないようにそっと台所の方へ行った。Nさんと一緒に遊んだりすることもケアに含まれていたがその日は一緒に遊ぶことはやめておいた。他の作業をしながら距離を置いてNさんを見守った。時間の長いケアだったので精神が疲弊したが、なんとか時間が過ぎケアが終わった。その後事業所に連絡して事を説明したがいつものことだと特に取り立ててもらえなかった。他の事業所もNさんのケアに入っており、Nさんの暴力行為が始まった時はケアを中断して車で待機しているということを聞いた。私はそちらの事業所の対応が適切だと感じた。私自身Nさんより体も半分ほどの大きさでNさんがキレだすと怖くて仕方なかったので、自分の事業所に申し出てなんとかNさんのケアから外してもらった。その後Nさんのケアは若くて体も大きくNさんに気に入られている別のヘルパーが行うことが多くなった。
自分の対応としては、皿を投げつけられるという暴力行為に対して冷静に反応を示さないようにしたのは良かったと思う。声を上げたり怖がった表情をしたりすればますますNさんを刺激して暴力行為が増したと思われる。充実したケアにはならなかった(一緒に遊んだりできなかったので)が怪我人も出ずケアの時間を全うできたのは良かったと思う。ただ今にして思うと、ケアの途中で外に抜け出し事業所に電話をすることも出来たとは思う。しかし事業所に相談してもおそらく問題解決には至っていなかったし、Nさんの家族が戻ってくるまではNさん宅にいなければならなかったので私の行った対応でおおむね良かったのではないかと思う。
今後同じ事例が起きた時の対処法
家族の理解を得ることが一番だと思うが、家族はNさんがヘルパーに暴力を振るうことに関して問題だと思っていないために難しい。事業所の責任者も同じで体当たり的になんとかしていけば良いと考えている人たちだった。理想としては、新しいヘルパーがNさんのケアに入る時は同行を増やし徐々にNさんにもヘルパーにも慣れてもらうのが良いと思う。そしてヘルパーが一人で訪問するようになった後も、何かあった時はすぐに電話対応や必要であればベテランヘルパーなどが援助にかけつける体制を作ってくれると良いと思う。Nさんの場合、強くて大きい人には逆らいにくいため相性の良いヘルパーと組み合わせるのは大事だと思う。
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