介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

高次脳機能障害の方がセクハラ発言を控えない事例

対応者

対応者

対応者 生活相談員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

高次脳機能障害の方がセクハラ発言を控えない。

これまで当方も都度注意をしていましたが効果は感じられず、エスカレートするありさまでした。 ケアマネからも注意はしているとのことでしたが何も変わりませんでした。 女性利用者は「Oさんの曜日を変えてほしい」の一点張りでした。 ケアマネに顛末を報告、「ああ、やっぱりか」という反応で奥様にも報告しておくとのことでした。 結果として奥様は深く悲しんだそうでOさんも「じゃあやめる」と仰り利用終了になりました。 悪かった点として、初めの「奥様には報告しない」ということに違和感を感じつつもそのままやり過ごしてしまった点です。 ICFで考えれば「心身機能」多弁かつ脱抑制、「活動」で下ネタを言う、「参加」では相手の不快感が分からず話し続けてしまうと言う、明らかなネガティブ要素がありました。そこにケアマネ、家族を巻き込んでアセスメント、プラン作成につなげるべきだったと考えます。

初めの担当者会議で違和感を感じたら問題提起することです。「奥様が悲しむから」という理由で問題に蓋をしてしまってはなんの解決にもなりません。現場はもちろんですがケアマネ、家族、本人が問題を把握し解決に向かうようにプランを作成していくと良い結果になったのではと思います。下ネタ以外に話題誘導するとOさん自身も制御できていたかもしれません。

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トラブルが起きた背景

相貌失認や他者理解の乏しさ、多弁という高次脳機能障害があったOさん。面白おかしいキャラでムードメーカーなのは良いのですが下ネタが過激で女性利用者さんにも容赦ありません。色々なデイサービスを利用中止にされてたらい回しにされてきたらしく、やがて私のデイを利用することになりました。
その際にケアマネからは「奥さんが悲しむので下ネタの迷惑言動は伝えないように、酷くなったら自分から注意します」と言われました。
少し違和感を感じましたが利用開始。初めこそ下ネタは鳴りを潜めていましたが徐々に過激に。ケアマネにも報告していましたが改善はありません。奥様には匂わす程度しか報告できませんでした。
そんなある日、「アソコにクモの巣が張っている」と言われた女性利用者が激怒。「Oさんと一緒の日は嫌だ!Oさんをやめさせてほしい!」となりました。

対応者の中での対応

これまで当方も都度注意をしていましたが効果は感じられず、エスカレートするありさまでした。
ケアマネからも注意はしているとのことでしたが何も変わりませんでした。
女性利用者は「Oさんの曜日を変えてほしい」の一点張りでした。
ケアマネに顛末を報告、「ああ、やっぱりか」という反応で奥様にも報告しておくとのことでした。
結果として奥様は深く悲しんだそうでOさんも「じゃあやめる」と仰り利用終了になりました。
悪かった点として、初めの「奥様には報告しない」ということに違和感を感じつつもそのままやり過ごしてしまった点です。
ICFで考えれば「心身機能」多弁かつ脱抑制、「活動」で下ネタを言う、「参加」では相手の不快感が分からず話し続けてしまうと言う、明らかなネガティブ要素がありました。そこにケアマネ、家族を巻き込んでアセスメント、プラン作成につなげるべきだったと考えます。

今後同じ事例が起きた時の対処法

初めの担当者会議で違和感を感じたら問題提起することです。「奥様が悲しむから」という理由で問題に蓋をしてしまってはなんの解決にもなりません。現場はもちろんですがケアマネ、家族、本人が問題を把握し解決に向かうようにプランを作成していくと良い結果になったのではと思います。下ネタ以外に話題誘導するとOさん自身も制御できていたかもしれません。

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