介護施設の事例

施設名: 通所リハビリテーション(デイケア)

実態調査での訪問時にご近所トラブルに巻き込まれた事例

対応者

対応者

対応者 支援相談員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況 Ⅲa

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

実態調査での訪問時にご近所トラブルに巻き込まれた。

訪問時の、当事者以外の方とのトラブルというのは実は少なくありません。例えば送迎車の音がうるさいとか、砂利をえぐったまま出て行ったとか、車をぶつけられたとか。 ですが初回の訪問でこのようなご近所トラブルに巻き込まれるのは私達も初めての経験でしたが、そもそも調査のみの訪問でありそれ以上の部分は勝手に手を付ける事は出来ませんので、元々関わっている支援者の方へ依頼するのが妥当と考えておりました。 人の通りとして考えると、要は見捨てる事と捉えられるかもしれませんが、私達介護保険事業所でお仕事をする人間としては、ここからここまでが自分たちの仕事であると線引きをする事も重要です。安易に手出しをする事で本来の課題が伝えるべき方へ伝わらなくなってしまう可能性があるからです。

介護保険サービスを利用している方の多くは、サービスを複数併用されている方です。特に通所系と訪問系、介護系と医療系という関係機関の中で、人として考えればその場で手伝っていく方がもしかしたら正しいのかもしれませんが、根底に考えなければならないのは私達は昼間のサービス提供時間に安全にお迎えし、安全に利用して頂き、安全に帰宅させる事が一番のお仕事ですので、それ以上の部分は一時的に手を出す事で次回、更にその次と繋げるべきサービスではないという事を十分に理解する事が必要だと思います。

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トラブルが起きた背景

通所リハビリの利用前調査は基本的にご自宅へ訪問し実施します。というのも、在宅環境が把握出来なければどういったリハビリをして、どのように生活内で応用したら良いのかが把握できないからです。
今回の事例は独居の高齢者の実態調査時のお話です。小さな1DKのアパートにお住いの当事者の方。私達が訪問すると玄関先で異臭に気付きました。真夏の暑い時期だったので、中で誰かが亡くなっているのではないかと思う程の異臭でしたが、呼び鈴を押すとご本人が出て来たのですが、室内は尋常じゃない程の悪臭が漂っており、玄関先から右側のキッチンを見ると、ブンブンとハエが鍋の周りを飛び回っている状態でとても中に入ることが出来ない程ゴミが散乱しております。とりあえずご本人のADLを確認し、以降の調査が実施出来ない状態である事を居宅さんへ報告するつもりで退室すると、お隣の方が私達を常日頃関わっている支援者だと思ったようで、悪臭や物音で大変迷惑していると怒鳴りながら私達にクレームを言うのですが、私達も今回が初めての訪問であり、常日頃の生活が全く分からない状況である事をお伝えしました。
ですがお隣の方は怒りが収まらないご様子で、実際に利用となれば事業所名の入った送迎車で送迎をする事を考えると、このままの利用はやはり難しいのではないかとその場でケアマネさんへ連絡しました。

対応者の中での対応

訪問時の、当事者以外の方とのトラブルというのは実は少なくありません。例えば送迎車の音がうるさいとか、砂利をえぐったまま出て行ったとか車をぶつけられたとか。
ですが初回の訪問でこのようなご近所トラブルに巻き込まれるのは私達も初めての経験でしたが、そもそも調査のみの訪問でありそれ以上の部分は勝手に手を付ける事は出来ませんので、元々関わっている支援者の方へ依頼するのが妥当と考えておりました。
人の通りとして考えると、要は見捨てる事と捉えられるかもしれませんが、私達介護保険事業所でお仕事をする人間としては、ここからここまでが自分たちの仕事であると線引きをする事も重要です。安易に手出しをする事で本来の課題が伝えるべき方へ伝わらなくなってしまう可能性があるからです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

介護保険サービスを利用している方の多くは、サービスを複数併用されている方です。特に通所系と訪問系、介護系と医療系という関係機関の中で、人として考えればその場で手伝っていく方がもしかしたら正しいのかもしれませんが、根底に考えなければならないのは私達は昼間のサービス提供時間に安全にお迎えし、安全に利用して頂き、安全に帰宅させることが一番のお仕事ですので、それ以上の部分は一時的に手を出す事で次回、更にその次と繋げるべきサービスではないという事を十分に理解する事が必要だと思います。

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