介護施設の事例
施設名: 有料老人ホーム
身体障害の方が親しい介護職員に財産を譲ろうとした事例
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅱa
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
身体障害の方が親しい介護職員に財産を譲ろうとした。
私自身、身に覚えのない事ですし他の職員にもHさんに関わる者には全員確認をしました。結果、施設側からHさんに財産をください的なことをしてはいないことははっきりしましたが、Hさんは私に財産を譲りたかったみたいなので「職員が利用者さんから物とか現金を受け取ると解雇になるからやめて欲しい。その代わりにいろいろと話を聞かせて欲しい」ということを職員から伝えてもらいHさんの決意を翻させました。 良かったのは、怒りを買っていた利用者家族にもそれなりの理解を得られました。悪かったのは、大元にある利用者と利用者家族の不仲の解消は出来なかったことになります。
サービスを提供する側と利用者との距離感はあまりない方が良いと考えています。ある意味、離れた家族よりも近くの他人という考え方です。ただお金が絡む話とか遺産の話に関しては上手く聞き流すだけではなく、きっちりと拒絶するスタイルを保つことが大切かと思います。
トラブルが起きた背景
私の勤めている老健施設にHさんは利用者として入居されていました。1年半前に、1人で入居されて私は介護士として身の回りのことを担当させてもらいました。少し頑固な方ですが私とは打ち解けて話してくれるので、老健施設内でも私が「Hさん当番」という位置づけになっていました。Hさんには家族がいて奥様と娘さんがおられます。ただ仲はあまり良くなくこの1年半で家族の顔を見たのは1回きりでした。その為に老健施設の職員だけが話し相手になり、特に私とは懇意にさせてもらっていました。ある時Hさんが「エンディングノートをつけている。私の財産はあまりないが、それは全部keikoさんにやるからな」と言い出して驚いたことがありました。その時は「はははは」と笑ってごまかしたのですが、後日娘さんから「父の財産が職員に狙われている。一体どうなっている。そちらの施設はそんな組織なのか?」とクレームが入りました。
対応者の中での対応
私自身、身に覚えのない事ですし他の職員にもHさんに関わる者には全員確認をしました。結果、施設側からHさんに財産をください的なことをしてはいないことははっきりしましたが、Hさんは私に財産を譲りたかったみたいなので「職員が利用者さんから物とか現金を受け取ると解雇になるからやめて欲しい。その代わりにいろいろと話を聞かせて欲しい」ということを職員から伝えてもらいHさんの決意を翻させました。
良かったのは、怒りを買っていた利用者家族にもそれなりの理解を得られました。悪かったのは、大元にある利用者と利用者家族の不仲の解消は出来なかったことになります。
今後同じ事例が起きた時の対処法
サービスを提供する側と利用者との距離感はあまりない方が良いと考えています。ある意味、離れた家族よりも近くの他人という考え方です。ただお金が絡む話とか遺産の話に関しては上手く聞き流すだけではなく、きっちりと拒絶するスタイルを保つことが大切かと思います。
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