介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

ヘルパーが帳簿に記入せず金銭管理がずさんになっていた事例

対応者

対応者

対応者 介護職員(ホームヘルパー)

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

ヘルパーが帳簿に記入せず金銭管理がずさんになっていた

金銭管理方法が継続されず、ずさんな管理となり、ご家族からクレームがあった

預かった金額を確認・記入し、買い物後にレシートとおつりを確認。ヘルパー交代時も正しく引き継ぐ

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トラブルが起きた背景

Mさん 83歳は息子と2人暮らしです。

息子は59歳で結婚しておらず、Mさんの夫と家族3人で生活をしていましたが、夫が早くに他界され、40年以上母と2人暮らしでした。

Mさんは学生時代も家を出ての生活経験はなく、Mさんが息子の身の回りのお世話を長年されており、Mさんの身体低下が著しくなり近くに在住の姉から、ヘルパーさんに日中きてもらう方がよいと勧められ訪問介護を利用されています。

今までは食事の支度、お昼のお弁当までMさんが準備されていましたが、現在は下肢の低下もあり困難になりヘルパーさんに買い物、掃除をお願いしています。

財布にお金を入れており、購入したレシートを置いてもらう様に当初取り決めをしていました。

息子も時々財布を見てお金が少なくなっていれば、お金をたしていました。

ある日娘から、購入してくれたレシートが見当たらない、金銭管理帳簿にもある時期から記入がぬけているとの内容で事業所にクレームが入りました。

対応者の中での対応

訪問介護利用当初は袋にお金を入れ、いつ、いくら入れたか、いつに何を購入したか、購入後のレシートを入れて残金額を明記、金額に不明点がない様にサ責から取り決めの指示がありました。

しかし、途中でヘルパー交代から引き継ぎがなされておらず、次に来たヘルパーは財布を持ち購入、お金がなくなると息子さんにお金を入れといてくださいとメモで記入。

息子も細かい確認はせずに入れていました。

その状況を娘が気づきクレームとしてあげました。

悪い点は、最初に決めた金銭取り扱いのしくみを継続せずに、ずさんな金銭の管理になっていたことでした。

今後同じ事例が起きた時の対処法

必ず預かった金額を利用者とまずは口頭で確認して、預かった金額を金銭管理帳簿に記入。

買い物を終えて帰ってきたら、買った品物をチェックしてもらいレシートを見せ、使った金額とおつりを確認し、実際のおつりが足りているかを確認します。

お金の問題は大きなトラブルに発展する可能性も高いので、お互いの信頼関係の為にも、きっちり持って行った金額と残りの金額を利用者と確認します。

預かったお金はいくらだったのかを記入しないと、利用者やご家族が多くお金を預けていたと勘違いするケースも出てきます。

5000円しか預かっていないのに、10000円渡したのに何でこれだけしかおつりがないんだと勘違いして怒る人もいるので、お金のやり取りは十分に注意する必要があります。

どの業務も当初に決められているしくみ(マニュアル)を守ること。

特にヘルパーの交代時は正しく引き継ぎを実施し、誰が行っても同じ様にできるようにすることが重要だと思います。

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