介護施設の事例
施設名: 訪問看護
利用者がスタッフがお金を盗ったと疑う事例
対応者
対応者 介護職員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅳ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者がスタッフがお金を盗ったと疑う
Sさんの訴えに冷静に否定せず対応。娘の助けで誤解が解消された
あらゆることを想定し、利用者のことを否定をしない。利用者が信頼する人と連絡をとる
トラブルが起きた背景
Sさんは独居でADL自立でしたが、旦那さんの死から急激に認知症が進行しました。
そこで、買い物や掃除等目的で訪問介護の利用を希望しました。
キーパーソンは近所に住んでいる長女さんでした。
私は、初回の訪問介護として一人で訪問しました。
そこで、Sさんと一緒に買い物や掃除をしていました。
すると突然Sさんは財布をみて「お金がなくなっている!この人だれ!」と私を指差し訴えられました。
買い物した時にレシートをもらっていませんでした。
対応者の中での対応
Sさんはすぐにキーパーソンの長女さんに連絡をして私にお金を盗まれたと訴えました。
長女さんは訪問介護を利用する際に私が初回訪問することを挨拶していましたので面識はありました。
なので、Sさんを制して私に事情を聞いていただけて長女さんからSさんに「この人は介護士です。お母さんのお金は絶対に盗まないよ。私は信用している」と言っていただきSさんの物盗られ妄想は止みました。
対応として、「お金をとられた!」と訴えられた時も冷静に対応し、決して強く否定しなかったことがよかったと思います。
否定をしてしまうと余計にSさんにとって不信感を強めてしまう要因につながると思います。
ただ、娘さんがいなかったらどうしていただろうかと考えるとすごく難しく感じます。
警察なのか、それとも娘さんに繋がるまで待っておくのか。
Sさんは動けて携帯も操作でき、長女さんではなく警察に連絡をされていたらどうしていたかなど考えると、事前に認知症のある患者さんの訪問をする際はあらゆることを想定しておくことが必要だなと学べました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
現在は、看護師として勤めていますが今回のようなことは起こりうるので対応方法を想定しています。
1つは必ず全否定をしないこと。
2つ目は利用者さんが一番信頼している人(キーパーソンなど)に連絡をとり事情を伝えていただくことです。
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