介護施設の事例

施設名: 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームの利用者がトイレ誘導を何度も職員に依頼する事例

対応者

対応者

対応者 介護職員(ホームヘルパー)

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

トイレ誘導を何度も介護職員に依頼するトラブル。

介護職員間で話し合い不安と思える材料を探した結果、介護職員が居室に入り、すぐ対応できないことがいつでも行けるわけではないという、Iさんを不安にさせ緊張させている状況にしたのではという推測に至りました。 そして今まで車椅子の時の移動は介助で行っていた部分があったのですが、片手でも漕ぐことができると伝えレクチャーしたら最初は四苦八苦しながら行っていましたが、1週間ほどで片手で車椅子を漕ぐのをマスターしトイレの近くに行く事もできるようになりました。 その結果、本人も自分でできる部分があるとわかったからか不安が除かれ不要にトイレに行くことも少なくなり、他の入居者の対応にも時間を使えるようになりました。 良かった点としましては、本人の気持ちを汲み取ることができたため功を奏したと感じました。 悪かった点は、今まで片麻痺だから独力で車椅子の移動はできないだろうという固定観念を持っていたことから、過介助になってしまっていたため本人のできることを潰してしまっていたことです。可能性を考えて本当にできないのかということをしっかりと精査すべきと反省しました。

第一に相手がどのような心境なのか、生活歴も踏まえて予想していくことです。 相手の生い立ちを知ることで見えることもありますし、その状況だったらどう思うのかその人の気持ちになって考えることが必要になります。 今回の件だったらトイレにいつ行けるかわからない不安が潜在的にあって、トイレに何度も通ってしまうという状況です。 第2に身体機能のレベルはどれくらいなのかを把握し検討することです。 本来できていたことが、過介助によってその動作をできなくさせるのは介助している人になります。 リスクなくできることは行わせる。本人ができないと思っていることでもできることはたくさんあるため、それが結果的に介助する側、介助を受ける側双方にメリットが出てくるはずです。

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トラブルが起きた背景

Iさんは認知症の症状はなく、左麻痺で全く左足・左腕は力を入れることができず、車椅子の移乗は独力でできない状態の方です。高次脳機能障害によりIさんは話すこと・文字を書くことが難しいですが、介護職員の話すことに対しては意思疎通は行うことができます。
Iさんは日中頻繁にトイレに行きたいと訴えるのですが、トイレに行っても出ないということが多々ありました。
職員もトイレに誘導するという行為に何度も対応するのも限界があり、他に介助が必要な入居者の対応が遅れてしまうということがありました。

対応者の中での対応

介護職員間で話し合い不安と思える材料を探した結果、介護職員が居室に入り、すぐ対応できないことがいつでも行けるわけではないというIさんを不安にさせ緊張させている状況にしたのではという推測に至りました。
そして今まで車椅子の時の移動は介助で行っていた部分があったのですが、片手でも漕ぐことができると伝えレクチャーしたら最初は四苦八苦しながら行っていましたが、1週間ほどで片手で車椅子を漕ぐのをマスターしトイレの近くに行く事もできるようになりました。
その結果、本人も自分でできる部分があるとわかったからか不安が除かれ不要にトイレに行くことも少なくなり、他の入居者の対応にも時間を使えるようになりました。
良かった点としましては、本人の気持ちを汲み取ることができたため功を奏したと感じました。
悪かった点は、今まで片麻痺だから独力で車椅子の移動はできないだろうという固定観念を持っていたことから、過介助になってしまっていたため本人のできることを潰してしまっていたことです。可能性を考えて本当にできないのかということをしっかりと精査すべきと反省しました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

第一に相手がどのような心境なのか、生活歴も踏まえて予想していくことです。
相手の生い立ちを知ることで見えることもありますし、その状況だったらどう思うのかその人の気持ちになって考えることが必要になります。
今回の件だったらトイレにいつ行けるかわからない不安が潜在的にあって、トイレに何度も通ってしまうという状況です。
第2に身体機能のレベルはどれくらいなのかを把握し検討することです。
本来できていたことが、過介助によってその動作をできなくさせるのは介助している人になります。
リスクなくできることは行わせる。本人ができないと思っていることでもできることはたくさんあるため、それが結果的に介助する側、介助を受ける側双方にメリットが出てくるはずです。

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