介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

認知症の方が職員に殴りかかる事例

対応者

対応者

対応者 生活相談員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況 わからない

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

認知症の方が職員に殴りかかる。

その場にいた他の男性職員たちが殴りかかろうとしたAさんをなだめつつ制止した後、生活相談員である私がAさんに今回の件についてゆっくり話を聞かせていただけないかとその直後にご提案しました。 会話の中からAさん自身も認知症の症状からか怒りやすくなってしまったご自身について戸惑っているような節が見られ、話を聞いているうちに自分がやってしまったことに対しての後悔の念を口にされていました。 良かった点は、認知症だから仕方ない等と軽く扱ってスルーしたりせず、ご病気に関係なくご利用者様自身としっかり向き合って話をしたいとご本人様にお伝えしたところではないかと感じております。 Aさんはゆっくり話を聞いた後、後悔の念を口にされたと同時にこのような自分に対してまわりは腫れ物扱いばかりだったが、生活相談員である私だけがきちんと話を聞いてくれて本当に嬉しかったととても感謝されました。 その後Aさんは認知症の症状のせいもあり怒りやすい部分はどうしてもあったものの、もう他者に手をあげようとすることもなく私が結婚を機に退職する際にはデイサービスに来てから初めて涙を流し別れを惜しみつつ祝ってくださり、今でも忘れられないご利用者様となりました。

スピードも重要だと思うのでご本人様が不快感をあらわにしたらすぐにお声掛けをし、まわりの利用者様がご本人様の怒っている姿に恐怖心を抱かれることを防ぐためにも可能であればまわりの利用者様から離れた落ち着いた場所でゆっくり話をお聞きすると、より良い結果になったのではと個人的には感じております。

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トラブルが起きた背景

利用者のAさんは息子さんと奥様と一緒に住んでおられましたが、認知症の症状が出始めご家族に対しても攻撃的な発言が増えてきていたため、ご家族のレスパイトも兼ねてデイサービスの利用を開始しました。普段から他のご利用者様とも自ら交流する姿はほとんど見られず、職員が話しかけてもあまり話をされたことはなかったのですが、ある日他の利用者様の言動に対して気に食わないことがあったらしく急に独り言のように怒り出しました。その際に状況を確認しようと男性職員がAさんに声をかけたところ、全てに対しイライラし始めてしまったのか今度はその男性職員にいきなり殴りかかろうとしたのです。

対応者の中での対応

その場にいた他の男性職員たちが殴りかかろうとしたAさんをなだめつつ制止した後、生活相談員である私がAさんに今回の件についてゆっくり話を聞かせていただけないかとその直後にご提案しました。
会話の中からAさん自身も認知症の症状からか怒りやすくなってしまったご自身について戸惑っているような節が見られ、話を聞いているうちに自分がやってしまったことに対しての後悔の念を口にされていました。
良かった点は、認知症だから仕方ない等と軽く扱ってスルーしたりせず、ご病気に関係なくご利用者様自身としっかり向き合って話をしたいとご本人様にお伝えしたところではないかと感じております。
Aさんはゆっくり話を聞いた後、後悔の念を口にされたと同時にこのような自分に対してまわりは腫れ物扱いばかりだったが、生活相談員である私だけがきちんと話を聞いてくれて本当に嬉しかったととても感謝されました。
その後Aさんは認知症の症状のせいもあり怒りやすい部分はどうしてもあったものの、もう他者に手をあげようとすることもなく私が結婚を機に退職する際にはデイサービスに来てから初めて涙を流し別れを惜しみつつ祝ってくださり、今でも忘れられないご利用者様となりました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

スピードも重要だと思うのでご本人様が不快感をあらわにしたらすぐにお声掛けをし、まわりの利用者様がご本人様の怒っている姿に恐怖心を抱かれることを防ぐためにも可能であればまわりの利用者様から離れた落ち着いた場所でゆっくり話をお聞きすると、より良い結果になったのではと個人的には感じております。

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