介護施設の事例

施設名: 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム介護職員なし

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Tさんは軽度の認知症がありますが、日常生活もご自身でほとんど出来るので、お家の都合でデイサービスとショートステイを利用されている方です。しかしデイサービスを利用時にお菓子類の持ち込み、またそのお菓子を他利用者さんへ配る、交換する、といったことをよくされる方でした。衛生上の問題もありますが、ご本人様自体も糖尿病を患われているので、発見したら注意をせざるをえません。ご本人様との相談の上で施設内での食事、おやつの制限などをしていますが、他利用者さんが施設のおやつを食べる際に隠れて持ち込みのおやつを食べることもしばしば。スタッフ側としてもあまりキツく言うことは気分が良くないのですが、フロア内に充満するせんべいの匂い、明らかに何かを頬張っている口元を見たときに注意をしました。そもそも持ち込みを施設で容認していない事、慌てて食べる様な事は誤嚥に繋がる危険な事、栄養管理上持ち込みした物を食べていては意味が無いことを説明した上で、Tさんへ施設で栄養士と相談の上、許容内のおやつを再開する事を提案しました。私一人では全ての判断は出来ない為、上司に報告した上で、担当の方も交えてこの件について相談する事になりました。結果、もう持ち込みを行わない事とそのかわり施設でのおやつを食べる事となりました。本人も了承の元決定した事のはずでしたが、後日、「スタッフのIさんに恥ずかし目られた」「一度お菓子を持ってきただけでとても怒られた」「こんなに馬鹿にされるならもうこの施設には行かない」とTさんの家族、他利用者さんへ話をしていました。ご家族の方からは「親が元々悪いので」と咎められる事はありませんでしたが、周りの利用者さんからは酷い対応だと怒られる事もありました。私自身、そのデイサービスでは1年目の出来事だったので、利用者さんとの信頼関係もまだ築けていなかった事もあり、Tさんを嫌な気持ちにさせてしまった事は確かな事なので、周りの先輩スタッフに頼りながら、大事にならないよう注意も慎重に取り組むべきだと学びました。

対応者の中での対応

本人は自立している意識がとても強いので、持ち込みを発見して直ぐに本人へ注意するのは本人の自尊心を傷つける行為だったのかもしれないと思いました。なので、出来れば他利用者さんから聞こえない場所で本人へ注意する。またあとから上司を交えるのでなく、一度上司へ判断を仰いでから注意をするなど、一度引いた視点から注意するといった方法も必要だったのかなと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

施設として利用者さんへ注意しなくてはいけないことは必ず注意しないといけないと思いますが、その場、その場での注意では無く、時間をかけての注意も必要だと思います。(生死に関わる場合を除く)Tさんはある程度自立していて普段の嚥下も問題なく、糖尿病もとても重いものではありませんでした。しかし自尊心は強く対応には気をつけなくてはいけない面があったので、規律やご利用者の病歴からの判断だけでなく、その方の内面を考慮した上での判断も必要になってくると思います。なので、経験年数がそこまで行かない場合は周りのスタッフ、上司を頼りながら施設全体でその方をケアしていくという考えも持つことが大切ではないかと思います。

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