介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)介護職員(ホームヘルパー)認知症

対応者

対応者

対応者 介護職員(ホームヘルパー)

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Nさん  90歳 女性 軽度の認知症があります。
1人暮らし。息子夫婦は同じ町内に在住、夕方に安否確認に来られます。
自宅は築50年が経過していた為1週間前に廊下を張り替え工事をしておられました。
Nさんは高齢で重たい物や、かがんだりする動作は膝も悪くてできない為、訪問介護で掃除・食事の支度をヘルパーが援助させて頂いていました。
息子夫婦は近隣在住していますが嫁さんとの折り合いも悪く、頼みにくいのでNさんはヘルパーさんを頼りにしていました。
ある日ヘルパーが行くと「昨夜夕食時に冷や奴に醬油をかけようと醤油をとりに台所に行きもってくる途中にこぼしてしまって」と 綺麗なフローリングの廊下に醤油のシミが残っていました。
Nさんは「息子に見られたら叱られる、早くシミをとってほしいと」ヘルパーに頼みました。
Nさんが「洗濯機の横に染み抜き剤があるから、それをつけて拭いてほしい」と言われヘルパーは言われたとおり原液を雑巾にしみこませ廊下を拭きました。
廊下はシミの汚れより少し白く変色し、拭く事によってひどくなりました。
ヘルパーもその時にどうしよう。言われたとおりにしただけなのにと内心思っていました。
Nさんは「困る、息子に叱られる」との一点張りでヘルパーは事務所に状況を連絡しサービス提供責任者がすぐに現状を見に行きました。
状況をすぐに息子様に責任者から連絡し「お母様の言われたとおりにしましたら醤油のシミの所が白くなってしまった」事も正直に説明をしました。
息子様は「母の言ったことで仕方ないとは思いますが母は高齢だし少し認知症もある、拭く前に聞いてほしかったと。」と少し嫌な顔で話されました。
それ以上は息子様も言われずにその場は終わりました。
その後息子様が業者へ連絡して下さりフローリングの修復をされました。

対応者の中での対応

今回の事例で悪かった事は、決められた介護サービス内容時以外にイレギュラーな事をご利用者様やご家族様に依頼された時の対応方法でした。

今後同じ事例が起きた時の対処法

介護サービスの提供は利用者様にさせて頂きますが、開始にあたり訪問介護でも介護計画書があり計画書を細かく現場ヘルパーの業務統一の為に手順書があります。
在宅現場は計画したとおりには行かないハプニングも多々あるのが現実です。
イレギュラーな場面では自己判断をせずに事務所に連絡、状況を説明し指示を担当のサービス提供責任者から仰ぐ事は基本です。
また介護サービスの提供を受ける方には色々な疾患もあり判断能力もそれぞれです。
契約時に家族とはどの様に業務を進めさせて頂くか、イレギュラーな事はどの様に進めたら良いかなど色々な場面を想定し、ケアマネージャーも同席の担当者会議でよく話し合う事がトラブルの回避に繋がると思います。

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