介護施設の事例

施設名: 有料老人ホーム

有料老人ホーム相談支援専門員なし

対応者

対応者

対応者 相談支援専門員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Sさんは認知症状は重くありましたが歩行などは安定している方でした。デイサービスとショートステイを利用されており、基本は自宅で過ごしているためショートステイでお泊りとなると落ち着かないこともありました。認知が強いため、おなかが痛い、具合が悪いなどといった訴えは多く、介護者たちもどこまでが本当でどこまでが事実でないのか判断がつかない状況でした。ショートステイ利用中、腹痛を訴えるSさん。看護師の判断のもと、受診した方がいいとのこと。生活相談員の私は家族と連絡をとる仕事なので息子様に連絡をします。有料老人ホームは受診などは基本的に家族様に任せていて、施設側で受診介助をすると時給制でお金をいただくので、許可なしではいけません。息子様は自営業で電話に出てくださり、症状を説明しましたが、様子を見ていいとのこと。様子をみていいと言われたことを報告。介護員や看護師からはなぜ?と八つ当たりされ、私は私で判断できないこともある、と葛藤していました。もちろん代表にも報告していましたので。そしたら状態が急変し、救急車で救急搬送されることになり、私は同乗しました。病院へついて10分。そのSさんはなくなりました。急いで駆け付けた息子様は母の死に目にあうこともできず、状況を理解するのに精いっぱいで泣くのをこらえているようでした。私はショックを受け、施設に戻り皆に謝りました。あの時、私がもう一度息子様に電話し受診をすすめていては生きていたのでないか?まさかなくなるとは思っていなかったのです。息子様は、「あたたかいところで、みんなにも見守れながら死んで母は幸せだ」と言ってくださいました。それが私を救ってくれました。

対応者の中での対応

ご家族様に頻繁に連絡をとるのは少々しづらい部分もありましたが、看護師、介護員、代表、ケアマネにすぐに報告し相談、家族に相談できたことはよかったと思っています。今回はこのような結果になりましたが、1度の相談で決めずに状況に応じてもう1度相談しておくべきことを学べてよかったです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

1度家族に相談することは大切で、今回1度もご家族様に連絡していなければこのような事態になったらお礼を言っていただけることもできなかったと思う。ただ私は、1度連絡して、それでも家族は様子をみていい、といった、と強く出てしまった。だが私の症状の伝え方、本人の様子の伝え方で息子様はその電話のみで判断するから、時には受診をすすめたいときには苦しんでいることを重点的に伝えることも大切だと思った。また、腹痛の訴えが続いていれば2度電話するべきであった。

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