介護施設の事例
施設名: 小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護介護職員なし
対応者
対応者 介護職員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅲa
性別 女性
トラブルが起きた背景
Kさんは車いすでの生活ではありますが、お食事などはご自分で行うことができる方です。左空間無視があり、やや視界が悪く、目の前のものが認識できないこともあります。来所間もない時のことです。お食事をされる際、いつものように食事スペースで、他の方々とお食事をとられているとき、Kさんの隣に座っていた方が声を出されました。確認をしに行くと、ご自分のお食事には手を付けず、隣に座っていた方の食事に手を伸ばそうとされているところでした。Kさんは悪気もなく、ただ自分の食事を食べようとされているだけでした。隣の方が声を出されなかったら、食べてしまっていた状況でした。本人様には認識できていなかっただけでしたので、自尊心などを傷つけないように「食事スペースが狭かったですね。少し離れますね。」と場所を移動し、お食事を召し上がっていただきました。スタッフ全員で、今回のことを共有し、お食事の時はほかの方の食事が届きにくいようにスペース確保をするようにしました。
対応者の中での対応
Kさん自身は、自分の食事だと思い食事に手を伸ばされました。それを「これは隣の人のものだ」と伝えてしまうと、そんなつもりがなかったKさんの自尊心を傷つけてしまう可能性があったため、ただ場所を移動するだけでなく、「食事スペースが狭かった」「離れて食べたほうが食べやすい」など理由を加えて移動させていただきました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
とっさにこのようなことが起きると「隣の人の食事だから食べてはだめ」「Kさんの食事はこっち」など言ってしまうこともあるかもしれませんが、その言葉でKさんの自尊心を傷つけてしまうことになりかねません。介護する側の「食事スペースの確保がきちんとできなかった」など私たちの配慮が必要だと思いました。また、隣の方にも不快な思いをさせてしまったこともあり、その方にはなぜこのようなことが起こったのかを説明することでご納得いただきました。対人関係の仕事ですので、いかに話し方や伝え方を考えて話さなければいけないのか職場内でも話し合う場になりました。
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