介護施設の事例
施設名: 特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム介護職員なし
対応者
対応者 介護職員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 M
性別 女性
トラブルが起きた背景
Rさんは歩行に問題はありませんが重度の認知症があり、食事や排泄・着替えなど、これまで行ってきた日常生活を送ることが難しく特別養護老人ホームへ入所されています。
日頃から徘徊は当たり前のように行い、食事は手で食べたり異食もありました。また排泄は共同スペースのソファーでズボンとパンツを下ろし行おうとしたり、服も後ろ前反対できているのも普通なぐらいでした。
ある日興奮した状態で叫びながら部屋を出てこられ、「私の大切な腕時計が無くなったの。きっと誰かに取られたのよ。犯人はあなたね。絶対に許さない。」とすごい剣幕で訴えてきました。入所時には腕時計の持参はなかったことは確認しており、Rさんに説明しても納得してもらえませんでした。
そのためご家族へ連絡し腕時計について確認したところ存じ上げないとのことでした。興奮は収まらない状態であり、Rさんと一緒に腕時計を探すことにしました。1時間ほど探したところで興奮が収まってきたので座ってお話しし、この問題は解決しました。
重度の認知症でありどんなことが起こるか予想が不可能なのでこれからもスタッフ全員が統一した対応をするようカンファレンスを行いサポートを続けています。
対応者の中での対応
興奮状態にある認知症の利用者様であり、そのままの状態で放置してしまうと他の利用者様にもご迷惑がかかると思い、ご本人様が納得するまで一緒に探すことがこの時の最善の対応だったように思います。
そのため興奮もすぐに収まり、周りの利用者様へのトラブルも出なくて済んだのかもしれません。
今後同じ事例が起きた時の対処法
この対応は人員が揃っており、業務が落ち着いている時でないと行えない事だと思います。
介護現場は多忙でマンツーマンで対応できないのが現実です。周りに頼れるスタッフがいる場合は応援を呼んで対応してくことが最もいいかもしれません。他にも家族の方にもご協力いただき、現在はコロナウイルス感染症で面会は制限されているのでできないですが面会していただき説明してもらうことや、電話で話してもらうと行った対応でも納得されたのかもしれません。
一番大切なのは認知症だからといってちゃんと傾聴をしないことだと思います。ちゃんと傾聴して尊重することが大事だと思います。
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