介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護福祉士認知症

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Nさんは通所介護施設の敷地内にあるサービス付き高齢者向け住宅での一人暮らしで、日中はデイサービスをご利用されて、夕方には自身の居室へと帰られます。
デイサービスに来られると「早くして!私はしてほしいことをすぐにしてもらわないとイライラする性分なの。」と常に怒られており、職員もその対応に困っていました。「ここに来ると緊張して血圧が上がる。」とNさん本人も言っており、血圧が200を超えることもありました。
しかし、Nさんは入浴を希望されており、住まわれているサービス付き高齢者向け住宅の居室内にある風呂での入浴は困難という理由でデイサービスに通われています。
それは本人も理解されており、イライラしながらも風呂に入るためと無理して通われていました。ある日、血圧がまた200を超え、どうしても入浴ができない状態となり、その日は入浴を中止しました。後日も血圧が高い状態でしたが、本人の強い希望で入浴され、その数日後にNさんは自身の居室で息を引き取られました。
入浴は直接的な死因ではなく、老衰でしたが、Nさんにもっと快適にデイサービスを利用して頂きたかったと心残りです。

対応者の中での対応

入浴をしたいという本人の希望を最期まで叶えることができたことは良かったと思います。
しかし、合わないデイサービスでイライラした状態を我慢し続けるNさんの気持ちを考えると、胸が痛ましいトラブルでした。
血圧はもともと高い方でしたが、デイサービスに来られると余計に高くなるNさんの姿を見ていると、「そこまで無理をしなくても」と思うことは何度もありましたが、Nさんにとってベストな対応が提案できなかったことが心残りです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

デイサービスと一口で言ってもサービス内容や形態は施設によって様々です。
Nさんのように高齢で血圧も高いとなれば近くにある場所が最適だと思うことは当たり前ですが、合わない場所で我慢をし続けるとなれば本人にとってはかなりの苦痛です。
今後、同じように「ここが自分に合わない」という訴えをされた方がいれば、きちんと本人の意思、意向を尋ねて最適なサービスの提案ができるようにしないといけないと思いました。相談員やケアマネ等、多職種との連携も大事にしていきたいと改めて思いました。

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