介護施設の事例
施設名: 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
定期巡回・随時対応型訪問介護看護介護職員認知症
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅳ
性別 女性
トラブルが起きた背景
Sさんは重度の認知症で、会話でのコミュニケーションが非常に困難な方でした。
普段は車椅子を利用されていますが、手引き歩行で少しなら歩けます。
Sさんのトイレ介助で、Gさんという男性介護士が1対1でトイレの個室にて介助後、Sさんの目元を中心に大きく濃い内出血が顔や腕、数か所にできていました。
私はその時日誌担当だったため、Gさんに何があって内出血ができたのかと経緯を尋ねましたが、Gさんは「分からない」「気づいたらできていた」としか言わず、ケアマネと主任に報告後、事故報告書をGさんが記入していましたがそれにも「原因が分からず、気づいた時にはできていた」としか書かれていませんでした。Sさんの内出血は日増しに悪化しましたが、その後特に問題もなく消失しました。
Gさんが対応した。その時に内出血ができた。それは確実なのですが、Gさん本人が原因を黙秘し続けたため原因は結局分かっていません。
ケアマネが家族に連絡を行い、来られた息子さんが「様子観察をお願いします。もし失明等しているようであれば病院に連れて行きます。」と言われており、ケアマネから謝罪をしました。
Gさんにおいては事故を起こし、その原因も説明できないのであれば介護現場での仕事はできないと上層部からの判断が下され、洗濯業務に左遷となりました。
対応者の中での対応
私はその一部始終を日誌担当として見ていましたが、Gさんの「分からない」という言葉は嘘に感じました。
Gさんは以前勤めていたところでも骨折事故を起こしたという話を聞いたことがあります。
もしかしたら自分が責められることを回避するために黙秘したのかと思っています。
しかし、自分の起こした事故の経緯を説明しなければ家族を呼んで説明を行うにも限界があります。私も記録として残すには不十分な情報だったため、困りました。
自分の起こした事故の経緯や原因を素直に説明することは介護職として当然のことだと私は思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
トイレ介助は個室ですし、利用者と介護職1対1での対応です。もし自分が介助中に利用者を転倒させてしまった等、事故を起こした際にはなぜこのような事故が起こったかの経緯や原因をその場にいなかった人にも伝わるよう説明できるようにしたいと思えました。
介護事故はよくあることです。事故が起こった時の説明の仕方を改めて考えさせられました。
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