介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 サービス提供責任者

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 C1

認知症の状況 Ⅱb

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Mさんは娘さんと同居している寝たきりの女性で、排泄介助のために1日3回訪問が入っていましたが、ある日娘さんから連絡があり「入院が決まったから今後は来なくてけっこうです」と一方的に言われてしまいました。
ケアマネージャーからは何も聞いていないけど…と思いながらヘルパーさん達にキャンセルの連絡をして数時間後。
またMさんの娘さんから電話で、今度は「どうして誰も来てくれないんですか!?」というわけのわからない文句。
よく聞いてみるとキャンセルの連絡をくれたのは別居している長女で、同居の次女は入院のことなど何も聞いていないどころかヘルパーを断ったことすら知らなかったというのです。
「そもそもまだ母はここで寝てますよ!」という次女の言葉に驚き、その日は慌てて責任者が排泄ケアに入りました。
後日ケアマネージャーに聞いてみると、Mさん宅は元々姉妹の仲が悪く、たまに来ては勝手なことをする長女を同居の次女はとても嫌っていて口をきかないとか。
その日も長女は無断でMさんを見舞いに来て「こんな所で一人でいるから良くならないのよ。知り合いの病院に入れてもらう」と知人に連絡をしたそうですが、当日すぐに入院できるわけもなく結局入院予約は数日後。
その間の排泄の処理など考えもせずにヘルパーを断り「入院の支度は同居の次女がするのが当然」と何も言わずに帰ってしまったそうです。
慌ててキャンセルしたヘルパーを数日入れることになったこちらも大変でしたが、Mさん宅のその後の姉妹喧嘩はかなり強烈なものだったそうです。
更にMさん自身が入院を嫌がったため、結局ヘルパーは元通りケアに入ることになりました。

対応者の中での対応

ケアマネージャーが折悪しく席を外していたのもあって、娘さんの言葉に振り回されることになってしまいました。
ご家族が言っているのだし、入院するなら当然だろうとこちらが思い込んでしまったのも原因です。
とはいえ、ご家族の言葉を疑うわけにもいかないので、どうすれば良かったのかは未だにわかりません。

今後同じ事例が起きた時の対処法

ご本人やご家族が「来なくていい」と言ってしまえば、ヘルパーはケアに入れません。
ケアマネージャーに報告をしなければいけませんが、よそのお宅に仕事に行っているわけですから、心配だからといって基本的には様子を見に行くこともできません。
とにかく電話なら相手の名前と連絡先、中止に至った経緯を簡単にでも聞いておきましょう。
「入院前にこちらができることはありますか?」と一言聞いておくのも良いかも知れません。
とはいえ、あまりしつこく聞いても先方は気分を害してしまうので、なかなか難しいところです。

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