介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 Ⅱa

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Sさんはご主人と二人暮らしですが、ご主人はほとんどの時間寝ています。
遠方に住む息子様が認知症のSさんを心配され訪問介護サービスを依頼されました。
サービス提供責任者とケアマネージャーはSさん宅を訪問し、息子様からの依頼であることをお話ししヘルパー訪問を渋々了解してくださいました。
私がヘルパーとして訪問した際、玄関のベルを鳴らしても返答はなく、掃き出し窓の方から声掛けするとSさんは窓を開けてくださいました。
ヘルパーの訪問を了解してくださったことをすっかり忘れてしまっているSさんは「何しに来たんですか、うちはいいですから帰ってください」とおっしゃいました。
サービス提供責任者を通してケアマネージャーに連絡すると「息子様の了解を得ています。かまわないので入って掃除と調理を行ってください」とのことでした。
再び窓より声をかけ、息子様から頼まれていることなどを伝え、半ば強引に室内に入らせていただきました。
しばらくは私の後ろについてこられ「いいですいいです、もう帰ってください」とおっしゃっておられましたが、何とかなだめつつサービスを進めました。
次の訪問日に伺うと、玄関前の門扉や車庫のゲートのところに「勝手に入ってくる場合は警察に通報します」との表示が掲げてありました。
サービス提供責任者に連絡し状況を伝えました。
その後、玄関のベルを鳴らしても大声で声をかけても全く反応がありませんでした。
ヘルパーを依頼されたことをすっかり忘れておられました。なるべく笑顔でSさんのお話に耳を傾けるようにしました。
息子様から依頼されていることを何度も伝え、息子様が頼んでこられたことをやり終えたらすぐに失礼するとお伝えしました。
親御さん思いの息子様であることや、教員をなさっておられるとのことでしたので、尊いお仕事をなさっておられることをお伝えするようにしました。

対応者の中での対応

認知症のため、室内の清潔を保つのが困難なご様子でした。
冷蔵庫の中の食材なども傷んでいました。息子様から頼まれているとはいえ、勝手に何でもすすめることはできません。
拒否的な反応を受けながらも、Sさんに掃除のやり方などを確認しながら進められたのは良かったと思います。
食材の廃棄についても、基本的にはご本人に確認させていただきました。
ただ、かなり悪くなっている食材もあったので、一部はすぐに廃棄させていただきました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

遠方におられるので難しいところはありましたが、息子様からSさんたちへの働きかけをお願いできれば、より良かったのではないかと思います。
ヘルパーが訪問する日の朝、連絡を入れていただくようにするなどお願いできれば良かったです。
ケアマネージャーさんもこまめに訪問してくださっていましたが、ヘルパーと一緒に訪問することによって、訪問時の最新の様子を共有できれば良かったと思います。
そうすれば、善後策についてより具体的に話し合うことができたと思います。

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