介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)介護福祉士なし
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 わからない
性別 男性
トラブルが起きた背景
Hさんは長年独居生活を送っておられました。
息子様が二人おられますが、どちらも遠方にお住まいです。
Hさんは心筋梗塞の持病があり、医師から薬が処方されていました。
一人でいらっしゃるため、服薬も気ままな状態になっていました。
同じ市内に甥御様がおられ、息子様たちよりも頻繁に会いに来ては、こまごまとした用事を手助けされていました。
ケアマネージャーから甥御様に服薬ができていないことが知らされると、甥御様はお薬カレンダーを用意されました。
しかし、Hさんの了解を得ないまま取り付けてしまったため、Hさんは非常にお怒りになられました。
そして、服薬はますます気ままになってしまいました。
その後、ヘルパーとして週に2回私が訪問することとなりました。ケア内容には服薬の介助も含まれていました。「今朝のお薬はお済みですか?」と尋ねると「済んだ済んだ」と言われました。
しかし、お薬カレンダーには朝の薬が入っていました。
そのため、Hさんにお薬をお渡しし服薬を勧めると激怒され「もうおたくなんか来ないでいいんだ」などとおっしゃられました。
その後も、服薬は不定期な状態や飲み残しが多くなりました。
私は訪問の度に服薬の大切さや医師からの指示であることなどをお話しし促しましたが、意固地になられ、服薬どころか「ヘルパーを断る」との希望を述べられるようにもなられました。
状況をサービス提供責任者に伝え、その後ケアマネージャーにも情報共有しました。
ケアマネージャーとサービス提供責任者もHさんを訪問し、服薬のことをお話しされましたが、甥御様が勝手なことをしたことをなかなか受け入れられず平行線をたどりました。
Hさんは私が服薬の話を持ち出すと、部屋から出ていかれたり外へ出て行ってしまいます。
なるべくHさんのお好きな話題を提供し、気分良くお話されている流れの中で「息子さんや甥御さんが心配されているので、これだけは飲んでしまいましょう」とお伝えするようにしました。
すると渋々服薬されることもありました。しかし、頑として飲もうとされないことが多かったです。
対応者の中での対応
自分だけの判断で対応するのではなく、サービス提供責任者に早く状況を伝えたのは良かったと思います。
ヘルパーの訪問自体を断る旨おっしゃっておられたので、少々やんわりとお願いしていたところがありました。
もう少し毅然とした態度でお願いしても良かったのかもしれません。
今後同じ事例が起きた時の対処法
ヘルパーの訪問している時の状況や、ヘルパーが服薬の声掛けをしている様子をご家族やケアマネージャーに見ていただくと良かったのかもしれません。
Hさんがどれほど頑強な態度を示されているのかを第三者の視点で観察していただき、アイデアなどを出し合うことができればより良い声掛けや働きかけができるのではないかと思いました。
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