介護施設の事例
施設名: 訪問リハビリテーション
訪問リハビリテーション支援相談員骨粗しょう症
対応者
対応者 支援相談員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅱb
性別 女性
トラブルが起きた背景
チェックを入れた既往歴の他、アルツハイマー型認知症がある方を通所リハビリで受け入れしていた際のお話です。
正直な意見を言えば、認知症による不穏や多少の暴言等はまだ可愛いものだ・・・という結論なのですが、症状がだいぶ進行しており、リハビリの指示はなかなか入らない状態の時も多かったのですが、それなりに調子の良い時は頑張って頂けていました。
ある一定の頃から、認知能力のみではなく、パーキンソンに似た症状が徐々に著名に見られるようになり、そこからの進行は我々が考えているよりも早かったと今も思います。
入浴も全介助状態。ここら辺は我々もプロですので唾を吐きかけられながらもしっかりと支援はさせて頂いたのですが。。。
一番難しかったのはお食事でした。
嚥下機能が低下してしまい、自宅での食事はもちろんのこと、施設内でもその状態ですので最後の数日はおそらく食事を殆ど召し上がっていない状態。バイタルも不安定で体重も減少。
もちろんリハビリという状態では有りませんでしたし、通所で送迎車に乗ることすらリスクを伴う状態となり、やむを得ず受け入れの停止をご家族様へ提案。
ここでご家族様のニーズとの相違が生じます。ご家族様はレスパイトを求められていたのですが、そもそも通所リハはあくまでリハビリを支援する場所。
ご家族としては嚥下低下に関しても訓練が足りないのではないかと。
結局、受け入れを拒否することは出来ず、その方にとって最後の利用日。
案の定意識消失から心停止。すぐに救急搬送しましたが、そのまま搬送先で死亡。
最後に立ち会ったのはうちの看護師で、ご家族は間に合いませんでした。
当日の朝も送迎時に、バイタルを測定後通所していますが、その段階で我々はリスクを把握しており、とても通所の状態ではないとお伝えしたものの、仕事の休みが取れないからと受け入れる形となりました。
万一を考え、ケアマネにその旨を説明しており、何かあればすぐに搬送する旨はご家族様へもお伝えしていたのですが・・・。
対応者の中での対応
我々の1番の願いは、最期のひと時をご家族様とお過ごし頂きたかったというところでしょうか。
結果論ですが、ケアマネにはリスクを既に説明していたので出来ればこうなる前に何かしらの対応を測っていただきたかったと思っています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
やはり、施設側としてどうなった場合、利用を停止することがあるという事前の説明不足が私たち事業所側、ケアマネ側いずれにもあるかと思います。
こちらの方は僕が異動で配属される前から長く通って頂いていた方でしたので、後に伺ったのですがご家族としても最期まで慣れ親しんだ環境で過ごしてもらいたいというご意向だったそうですが、通所事業所は基本的に看取りをできる場ではありませんので結局搬送は必ず必要になります。
契約内容は事業所でもしっかりと説明していく必要があると改めて実感する出来事でした。
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