介護施設の事例

施設名: 訪問リハビリテーション

訪問リハビリテーション支援相談員なし

対応者

対応者

対応者 支援相談員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

事業開始して間もない事業所さんや、定員を増加させて間もない事業所さんでは同様のケースは多いのではないかと思います。
事業所としては、慈善事業ではないのである程度、運営が安定する収入も求めなければなりません。当然、利用者さんを極力、定員ギリギリまで受け入れるのが1番望ましいわけですが、最初から満員です!なんて事業所はもちろんありませんよね。
僕が通所リハビリに勤めて間もない頃は、当事業所も例外なく利用人数が少ない状態から始まりました。
ありがたいことに非常に評判がよく、半年ほどで定員に達し以後、拡大、拡大と展開していくのです。
新たに通って頂く方は皆さん満足しておられたのですが。
当初から通っていた方は、それまでスタッフの目をほぼ独占できていたところから、他の方へ分散されてしまう事がご不満だったようです。
その方が1番不満に思ったのはお昼寝部屋だそうです。
利用開始間もない頃はベッドも使い放題。
ところが利用人数が増えれば、当然こちらとしてもベッドは優先順位を考えながら指示出しをさせて頂くわけですが、この方は脳梗塞で麻痺はあるものの、軽度。自宅でも畳の部屋に布団を敷いて寝ているとのことだったので、ある日から和室の布団で休んでいただく事になりました。
実はこの方、若い頃はお医者さん。
プライドもあったのか、その事が不満と毎回のように顔を顰めるようになりました。
当事業所は通所リハビリです。リハビリの概念は、サービス内容を生活にどう活かすかというところが大きいと考えています。
ご自宅でも布団で休んでいるのであれば、こちらでの休憩時間もリハビリの一環として捉え、自宅と同じ環境で休むことを提案。その際の起居動作を指導するという名目で納得頂きました。

対応者の中での対応

利用者さんの満足度を確認しながらサービスを提供していく事はもちろん重要です。
ですが、だからといって自宅でできている事を敢えてこちらで依存を作ってしまう事で、1番困るのはご本人とご家族ではないでしょうか。
今回に関しては、ご自宅でも同じ動作を安定して実施できるという目標をご本人、ご家族へ提示することで大きなクレームには発展しませんでした。

今後同じ事例が起きた時の対処法

通所、入所問わず大概の事業所では必ず実態調査を行うと思います、それも殆ど当事者の方のご自宅を訪問して行うのが一般的です。
これってどうしてなんでしょう?
という点の結論だと思いますが、要するに自宅での生活の様子、生活手段、生活スタイルを把握し、極力施設内でも似たような環境で、必要な支援や介助方法を考えていくことでご本人、ご家族にもその支援の意味を理解して頂くわけです。
おトイレなんかはわかりやすいと思うのですが、向きや高さ等、そのご自宅によっても様々ですよね。
本来であれば健側を軸に考えるのがオーソドックスかもしれませんが、時にそのスタイルで生活できない環境の方もいるわけで・・・そう言った場合はやはり、在宅を意識して敢えて逆向きで支援したりすることもあるわけです。
そういったことを把握するのみではなく、そういった意味合いも利用者さん、ご本人、双方に説明しておく事も重要だと思います。

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