介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)看護師認知症
対応者
対応者 看護師
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅲa
性別 女性
トラブルが起きた背景
うちは老人ホームとデイサービスを併設しており、扉を隔てた奥が老人ホーム、玄関に隣接した大広間をデイサービスで使用していました。
12月の始め頃、私達はいつもの様に利用者様たちとレクリエーションをしていました。
普段はカラオケや花札をして、利用者様は一箇所に集まり過ごしています。 その日は手作りのボーリングでわいわい騒ぎ、利用者様は部屋全体に散らばっていました。 ふと誰かがUさんは?と言いました。 部屋全体を見回してもUさんは居ません。 トイレや浴場、事務室にもいません。
老人ホームに続く扉には鍵がかかっています。
Uさんは玄関の自動扉から外に出て行ってしまったのです。
玄関横には壁が透明の事務室もありましたが、誰もUさんが外に出たのに気付きませんでした。
玄関周辺を見回りましたがUさんは居ません。 Uさんは変形性膝関節症を患っていたので、遠くへは行けないだろうと施設の周辺を探しましたが居ません。 Uさんは、真冬に上着も着ないまま行方不明になってしまったのです。
私達は最低限の職員を施設に残し、老人ホームの職員にも協力して貰い、外にUさんを探しに行きました。
休みの職員にも電話して、職員総出で広範囲を探しました。
なんとか内輪だけで解決したいと、警察には連絡しませんでした。
一時間半後、Uさんを探す私の携帯に発見の連絡が入り安堵しました。
Uさんは園から2キロ離れた川沿いで、無事怪我もなく見つかりました。
Uさんのご家族には施設長が謝罪に行かれたそうです。
対応者の中での対応
私は言われるまでUさん不在に気付きませんでした。
足が痛いとよく言ってらっしゃったので、トイレに行くのも職員が補助していました。
そんな方が玄関から出て行くなんて思いもしませんでした。
実際2キロ先で見つかったので、補助がないと歩けないというのはこちらの思い込みでした。
一歩間違えれば、交通事故や川に落ちるなどの大変な事になっていました。
居ないと分かってから発見されるまで、ずっと肝が冷えていたのを覚えています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
施設では、利用者様がいらっしゃる時間帯は自動ドアをロックする事になりました。玄関横の事務室の壁は一部透明でしたが、透明部分にカレンダーやポスターを貼っていて外が確認し辛くなっていた為、他の場所に貼り替えました。今回の件で、何をしていても利用者様から決して目を離してはいけないと学びました。
利用者様の歩行機能や認知機能はご家族様からお聞きしてカルテに記載していましたが、実際に利用者様と接して判断し、大丈夫だろう等という思い込みは排除すべきだと考えました。
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