介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)介護職員認知症
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 M
性別 男性
トラブルが起きた背景
Mさんはアルツハイマー型認知症の影響で暴力が激しかったです。
入浴の順番が少しでも遅くなるとブチ切れてしまい、スタッフに暴力を振るいました。スタッフは運転手以外は皆女性であり、Mさんは見下していたこともあって余計に怒っていたのかもしれません。
スタッフの何人かはけがをするほどの暴力を振るわれたこともあります。私に関しては帰宅直前に落ち着かずに徘徊していたMさんに声をかけただけで立腹され、顔面をげんこつで殴られました。他のスタッフがすぐに気付いてMさんを止めていましたが、数発顔面を殴られた影響で片目の視力がかなり落ちてしまいました。
けがをしたスタッフはこれまでにも何人かいたものの、病院を受診するほどまでには至らなかったので、家族の希望もあり継続してMさんをデイサービスで受け入れるということになっていたものの、私が後遺症が残るほどのけがをしてしまったことからすぐに施設長やケアマネージャー、相談員などを集めて会議が行われ、Mさんご家族に精神科の受診をするよう勧めたということです。
そして精神科を受診し、その時に医師にまで暴力を振るったということですぐに入院となり、デイサービスの利用も停止となりました。
対応者の中での対応
私自身はMさんに対してどうされましたか、と差しさわりのない声掛けをしたつもりでしたが、Mさんはあまりにもイライラしていて暴力を振るってしまったのだと思います。
このようなアルツハイマー型認知症の患者さんで暴力が激しい人に対しては、複数のスタッフで対応し、お互いにけがをすることのないようにして介護をしていかなければいけないと思っています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
まずスタッフに暴力を振るってしまう高齢者を比較的元気で認知症の症状もほとんどないような他の利用者と一緒に介護をしてしまうということが大きな間違いだったのかもしれないと思いました。
スタッフに暴力を振るうのであれば致し方ないところもありますが、もしそれが他の利用者に向けられてけがをしたり命にかかわるようなことが起きてしまうと、今度はそちらの利用者さんとそのご家族との間に新たなトラブルができてしまうこともあります。
アルツハイマー型認知症で暴力を振るう人に対しての介護については、大きな課題となっていますが、精神科の医療機関を受診して薬でコントロールした上でデイサービス利用してもらうか、あるいはケアマネージャーがデイサービスではなく認知症対応の入所施設の利用を勧めるなどする方がかえってご本人のためになるのではと思っています。
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