介護施設の事例
施設名: 居宅介護支援事業所
居宅介護支援事業所介護職員なし
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅱb
性別 女性
トラブルが起きた背景
Yさんは軽度の認知症はありますが歩行に問題はなく、身辺自立もしっかりしているので、訪問介護の家事援助を利用しながら一人暮らしをされています。ただ1つ問題は、すぐに救急車を呼んでしまうことでした。例えば少し食欲がない、朝起きたら足が痛いなどです。救急車は高齢ということもあってどんな事情でも呼ばれたら来るので、何度も救急車に乗って病院にかけつけてはなにもなく帰されるいうことを繰り返してきました。ご家族に相談すると「迷惑をかけるので施設に入れる」と言いYさんは猛反発し結構な修羅場になっていました。そこで、介護事業所としてできることを考えたいと私から所長にお願いし会議を開き結果、Yさん宅の電話機はプッシュ式で短縮機能があったので、(1)を押して介護事業所に電話がかかるようにして「救急車を呼びたくなったらまず短縮の(1)を押してくださいね」とYさんに伝えました。10日後くらいに実際にYさんから「朝からちょっとしか食べられない」と電話がかかってきたので、ゆっくり話を聞きその日はお昼から訪問に伺う日だったので「行くまで待っててもらってその時も具合が悪ければ一緒に病院に行きましょう」と話をすると落ち着いてくれました。その後、やはり月に1~2回は体調不良の電話がかかってきますが、話をするだけで落ち着き、救急車のことは忘れてしまうようです。万一もし本当に救急の時もまず介護事業所にかかってくることになるので、そこはスタッフ全員で共通認識を持ちながらサポートしていこうと話し合っています。
対応者の中での対応
本人は地域での一人暮らしを望んでいて、ご家族も迷惑をかけてしまうからやむを得ず施設入所も考えるという状況だったので、なんとか救急車を安易に呼んでしまうことを阻止できれば現在の問題は解消すると思い、事業所の所長に相談しました。訪問介護施設全体で案を出し合って考えたことがよかったと思います。
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