介護施設の事例
施設名: サービス付き高齢者向け住宅
入居者の方が他者に威圧的な態度で接する事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅱb
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
入居者の方が他者に威圧的な態度で接する。
最初のうちはIさんに対して「Yさんは病気ですぐに忘れてしまう。仕方がないことである」などと説明をして納得して頂こうとしましたが、Iさん自身にも認知症があり「わかっているが、こうでも言ってあげないとYさんはすぐに忘れてしまうから言ってあげている」とさらに激高されてしまいます。 Iさんに説明をしても無理であると判断をし、それならYさんを離してしまおうということで、何かしらの用事を作ってIさんから距離を離した。 「ちょっと用事があるのでこっちに来て」とかトイレ誘導をしているふりをして廊下を歩行した後、食堂に戻った時に座る席をIさんから距離をおいたところに座っていただきました。 認知症同士のトラブルでは説明をしても無理な場合がある。 幸いにも怒ってはいるが暴力まではいかなかったので、周りの環境を変えてみたのは良かったと思います。 Iさんの近くには、軽い認知症で相手の話に反発することなく、合わせてくれる方に座っていただいています。 その方に怒りが向かっていかないように見守っていますが、あくまでその場しのぎの方法であると思います。 距離を取っていただくにしても、職員側の話の持っていき方が職員自身のテクニックにかかっています。 ですので、距離を上手く取っていただける職員とできない職員がいるのは問題であると思います。 その場の雰囲気であるとか話の内容などから、いかにうまく誘導できるかが難しい点であると思います。
認知症の方の対応については、その方に合わせて、その時の状況に合わせていかないとできません。 臨機応変の対応が必要となりますが、それが上手くできる職員とできない職員ははっきりと分かれます。 できない職員にいくら説明しても上手く対応ができないので、これはキャリアなのか生まれ持った性格なのかわかりません。 認知症の方への対応については、学校でも教えられない領域だと思います。 かといって、キャリアが長い職員全員が上手く対応できるかと言われればそうでもありません。 上手く対応できている職員の言い方や言い回しを観察し、自分のものにしていかないといけないと考えます。 このことに気が付いた職員は対応が上手くできるようになるし、自分のやり方を続ける方は相手を怒らせてしまっている気がします。
トラブルが起きた背景
施設には様々な認知レベルの方が入居されています。個室がありますが、なるべく他の方とコミュニケーションを取っていただくために、食後は食堂にて皆さんで話をしたり歌を歌ったりしています。いつもそこには、かなりの認知症が進んだ方(Yさん)がいらっしゃいます。Yさんは普通におしゃべりはできているようにみえますが、質問をされてもそのたびに「そうなの」「大変ね」などと返答されますが、すぐに同じ質問をして同じように「そうなの」とおっしゃいます。それをいつも聞いているIさんが「もっとしっかりしなさい」と激高されます。Iさんの思いとしては、Yさんがすぐに忘れるから忘れないように教えてあげているとのことですが、威圧的におっしゃるのでYさんが萎縮してしまいます。他の入居者の方たちも職員も、そのしゃべり方や声の大きさなどの高圧的な態度に圧倒されて、Yさんをかばうことができない状態です。Iさんは若い頃は自分もスポーツをして、引退後は子供達のスポーツ教室の指導者をされていた方で、自分のすることは間違っていないとの信念をお持ちの方です。いわゆるマウンティングと思われます。
対応者の中での対応
最初のうちはIさんに対して「Yさんは病気ですぐに忘れてしまう。仕方がないことである」などと説明をして納得して頂こうとしましたが、Iさん自身にも認知症があり「わかっているが、こうでも言ってあげないとYさんはすぐに忘れてしまうから言ってあげている」とさらに激高されてしまいます。
Iさんに説明をしても無理であると判断をし、それならYさんを離してしまおうということで、何かしらの用事を作ってIさんから距離を離した。
「ちょっと用事があるのでこっちに来て」とかトイレ誘導をしているふりをして廊下を歩行した後、食堂に戻った時に座る席をIさんから距離をおいたところに座っていただきました。
認知症同士のトラブルでは説明をしても無理な場合がある。
幸いにも怒ってはいるが暴力まではいかなかったので、周りの環境を変えてみたのは良かったと思います。
Iさんの近くには、軽い認知症で相手の話に反発することなく、合わせてくれる方に座っていただいています。
その方に怒りが向かっていかないように見守っていますが、あくまでその場しのぎの方法であると思います。
距離を取っていただくにしても、職員側の話の持っていき方が職員自身のテクニックにかかっています。
ですので、距離を上手く取っていただける職員とできない職員がいるのは問題であると思います。
その場の雰囲気であるとか話の内容などから、いかにうまく誘導できるかが難しい点であると思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
認知症の方の対応については、その方に合わせて、その時の状況に合わせていかないとできません。
臨機応変の対応が必要となりますが、それが上手くできる職員とできない職員ははっきりと分かれます。
できない職員にいくら説明しても上手く対応ができないので、これはキャリアなのか生まれ持った性格なのかわかりません。
認知症の方への対応については、学校でも教えられない領域だと思います。
かといって、キャリアが長い職員全員が上手く対応できるかと言われればそうでもありません。
上手く対応できている職員の言い方や言い回しを観察し、自分のものにしていかないといけないと考えます。
このことに気が付いた職員は対応が上手くできるようになるし、自分のやり方を続ける方は相手を怒らせてしまっている気がします。
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