介護施設の事例

施設名: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

利用者が人種差別発言をした事例

対応者

対応者

対応者 管理者(施設長・ホーム長)

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況 Ⅱa

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

利用者が人種差別発言をした。

エリアマネージャーとFさんの家族に報告をしました。 その際、Fさんの家族からは「認知症ですし大目に見てやって下さい」といったことを仰られ、重くは受け止めておられませんでした。 エリアマネージャーからは、個別面談の機会を増やす等といった助言ぐらいでした。 良いも悪いも特にありません。

今回の件、主観的にそこまで怒る事なのか疑問に思う反面、人種差別に関することは自分に置き換えて考えることが難しかったですし、それぞれの時代背景や文化によっては起こりえることで、それが世界的な差別問題の一つなんだと思いました。今回以上の結果等を考えることは正直難しかったです。

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トラブルが起きた背景

ある日、出勤すると早々に女性職員のIさんから相談があるとのことで話を聞くことになりました。
利用者Fさんを脱衣所で介助していた際、Fさんが唐突に「朝鮮人は物を盗るから気を付けなあかんで」等と朝鮮人を差別するかのような話をされたそうで、その話をしている最中に脱衣所とカーテンで仕切られている洗濯室に、60代男性職員のLさんが入ってこられたとのことでした。
職員のLさんは在日朝鮮籍であった為、Iさんはまずいと感じたそうですがどうすることもできなかったとのことでした。
認知症があるとはいえFさんの発言はひどいと感じ、Lさんの様子を気にかけてほしいと相談してくれたので、Lさんが出勤するのを気にかけて待っていたところLさんは出勤するや否や、鬼の形相で私のところへ来て前述した出来事について説明をし、Fさんに謝ってほしいとのことでした。知人に弁護士がいるので訴えることも考えているとも話されており、Lさんに別室で待つように伝えFさんと話し合うことになりました。
Fさんが部屋に入るとLさんが「朝鮮人が物盗るところ見たんか!」「そうやって差別を受けて死んでいった人達がたくさんおるんや!」等と声を荒げましたが、Fさんは「なんでそんなに怒っとん?」「私が何か言うたん?」と覚えておられなかったことで更にLさんは感情的になり「都合のええ時だけ覚えてないふりして」等と話し合いにはなりませんでしたが、Fさんは「私が何かしたんやったら謝るわ」と謝罪されその話し合いは終わりましたが、怒りは収まらない様子でした。数日でLさんも切り替えておられ後を引くことはありませんでした。

対応者の中での対応

エリアマネージャーとFさんの家族に報告をしました。
その際、Fさんの家族からは「認知症ですし大目に見てやって下さい」といったことを仰られ、重くは受け止めておられませんでした。
エリアマネージャーからは、個別面談の機会を増やす等といった助言ぐらいでした。
良いも悪いも特にありません。

今後同じ事例が起きた時の対処法

今回の件、主観的にそこまで怒る事なのか疑問に思う反面、人種差別に関することは自分に置き換えて考えることが難しかったですし、それぞれの時代背景や文化によっては起こりえることで、それが世界的な差別問題の一つなんだと思いました。今回以上の結果等を考えることは正直難しかったです。

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