介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

利用者が家族やスタッフへ暴力行為をする事例

対応者

対応者

対応者 生活相談員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 Ⅲb

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

利用者が家族やスタッフへ暴力行為をする。

精神科の医師、ケアマネージャー、息子夫婦、ヘルパー事業所の相談員、デイサービスの相談員が集まり、各所でのAさんとの関わり方やどのようなトラブルがあるかなどを発表し、Aさんの状況を共有しました。 また息子夫婦の思いや、今後どのようにAさんと関わりをもっていくのが精神的にも肉体的にも限界を超えない程度なのかを詳しく聞き、家族がAさんとどのような形で向き合えるような環境作りが出来るかを話し合いました。 毎日夜中に起こされ朝まで対応している事で、家族の日常生活がきちんと送れていない事が1番の問題だと課題が出来たため、認知症専門のグループホームへのショートステイを定期的に入れる事で100%離れるという事ではなく、定期的に家族がリフレッシュできる環境が提供出来るのではないかという結論になりました。 また昼夜逆転する事でAさん自身の生活も乱れる事から医師側から安定剤なども処方され、自宅での生活が少しでも穏やかに送れるようにとのことでした。 ショートステイやデイサービスへ自宅から出発する時は現在も不安な表情が見られますが、安定剤の服用などもあり以前ほど暴言や暴力が出ることはなく、到着後1〜2時間でその場に慣れて笑顔も見られるようになりました。
良かった点
ケアマネージャーがデイサービスのスタッフや家族への傾聴がすごく多く、問題だと判断した時点ですぐに対応し話し合いの場を設けたり、Aさんが少しでも穏やかに過ごせるようなショートステイ先を見つけ迅速に対応した事で、家族のストレスがMaxになる前に休息を取れるような環境作りが出来た事です。

家族間のことを他人に色々話せるのは、一定の信頼関係が築けていないと話してもらえないと思っています。 いくら当事者や家族の負担軽減が出来るようなサービスを提供したいと思っていても、心の底の本音やどのような環境で過ごしていきたいのかを傾聴しないと、その方々に合ったサービスは提供出来ないかと思います。 そのためにも寄り添ったサービスを常に提供し、少しの変化でも常にケアマネージャーや関係各所と情報を共有し適切な時期に判断が出来る様な環境作りが大切だと思います。

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トラブルが起きた背景

Aさんは認知症の診断を受けてから、地域の病院からの紹介で施設内のケアマネージャーと知り合いました。
その頃、息子夫婦と同居していましたが、認識が混乱してきており毎日夜中に知らない人が家に侵入している!と息子夫婦への攻撃が絶えず、家族様の介護疲れに緊急性を察知したので介護負担軽減を目的とし、デイサービスへ週3回利用することになりました。
主に対人への認識の混乱が強かったため関わるスタッフも最小限に抑えてサービスを提供していましたが、知らない人が知らない場所に毎回連れ去っていくという認識が植え付けられてしまい、送迎車の中でも大声での暴言や同乗しているスタッフへの暴力が日に日に増していました。他人に自分の母が迷惑をかけている姿を目の当たりにしている息子夫婦も精神的に限界が来ていました。

対応者の中での対応

精神科の医師、ケアマネージャー、息子夫婦、ヘルパー事業所の相談員、デイサービスの相談員が集まり、各所でのAさんとの関わり方やどのようなトラブルがあるかなどを発表し、Aさんの状況を共有しました。
また息子夫婦の思いや、今後どのようにAさんと関わりをもっていくのが精神的にも肉体的にも限界を超えない程度なのかを詳しく聞き、家族がAさんとどのような形で向き合えるような環境作りが出来るかを話し合いました。
毎日夜中に起こされ朝まで対応している事で、家族の日常生活がきちんと送れていない事が1番の問題だと課題が出来たため、認知症専門のグループホームへのショートステイを定期的に入れる事で100%離れるという事ではなく、定期的に家族がリフレッシュできる環境が提供出来るのではないかという結論になりました。
また昼夜逆転する事でAさん自身の生活も乱れる事から医師側から安定剤なども処方され、自宅での生活が少しでも穏やかに送れるようにとのことでした。
ショートステイやデイサービスへ自宅から出発する時は現在も不安な表情が見られますが、安定剤の服用などもあり以前ほど暴言や暴力が出ることはなく、到着後1〜2時間でその場に慣れて笑顔も見られるようになりました。
良かった点
ケアマネージャーがデイサービスのスタッフや家族への傾聴がすごく多く、問題だと判断した時点ですぐに対応し話し合いの場を設けたり、Aさんが少しでも穏やかに過ごせるようなショートステイ先を見つけ迅速に対応した事で、家族のストレスがMaxになる前に休息を取れるような環境作りが出来た事です。

今後同じ事例が起きた時の対処法

家族間のことを他人に色々話せるのは、一定の信頼関係が築けていないと話してもらえないと思っています。
いくら当事者や家族の負担軽減が出来るようなサービスを提供したいと思っていても、心の底の本音やどのような環境で過ごしていきたいのかを傾聴しないと、その方々に合ったサービスは提供出来ないかと思います。
そのためにも寄り添ったサービスを常に提供し、少しの変化でも常にケアマネージャーや関係各所と情報を共有し適切な時期に判断が出来る様な環境作りが大切だと思います。

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