介護施設の事例

施設名: 有料老人ホーム

認知症の方が職員がお金を狙っていると思い込んだ事例

対応者

対応者

対応者 介護職員(ホームヘルパー)

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

認知症の方が職員がお金を狙っていると思い込んだ。

何回も紛失することになる現金通帳は、必ず色々なところから出てくるのですが、Tさん的には犯人の私が改心して返してきたという解釈になってしまっていました。認知症の進んだ人の頭の中では被害者意識が一般人よりも強いので、犯人ではないということを説明しても理解には至りませんでした。その為に、Tさんの担当は私から他の人に変えられることになりました。大変辛い思いでしたが、息子さんには分かっていただけたのが救いでした。 Tさんに限らず、高齢者、特に認知症の進んだ人の場合、自然と被害妄想が進むのは仕方のないことです。その為には、そういう疑いが出る恐れのある物は全て排除するべきでした。だからTさんのお部屋に現金関連の物は持ち込むべきではありませんでした。また拗れてしまったら、担当替えが発生するのは両者の為にも良いことだと思います。

一般的に高齢者、特に認知症の進んだ人の場合、自然と被害妄想が進むのは仕方のないことです。その為には、そういう疑いが出る恐れのある物は全て排除するべきですし、そういう認知の進み方をするようでしたら、いつも作業時に持ち物確認をすることで疑いの発生をある程度抑えることができます。

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トラブルが起きた背景

Tさんは、1人息子さんがたまに訪ねて来られる少し寂しいおばあさんです。その為にお世話することになっている私のことを大変気に入ってくれて、仕事中も色々と話し掛けてくれて良い感じでお世話をしていました。たまにしか訪ねて来ない息子さんは立派な社会人で、来られた時は世話をさせてもらっている私に大変丁寧に挨拶をされて、手土産を持参されることも多かったです。どこの老健施設でもそうですが、現金類は持ち込みが不可になっています。入所しているTさんも他の高齢者の方と同じで、自分の財布を持とうとされて息子さんに「財布を持ってきてよ」と常々言われていました。私と息子さんは相談して、財布の代わりに現金の記帳された通帳を渡すことでTさんには対応していました。現金通帳では何の価値もないのですが、Tさんにとっては現金入りの財布と同じだからです。認知症が少しずつ進み、その通帳をTさんが自分でどこかにしまい込んでしまいます。そういうことが何回かあり、その都度出てくるのではありますが、部屋に出入りしているのは私が多いので私が疑われるようになりました。そのうち「あの子は私のお金を狙っている」と言うようになり、私の入室をTさんは拒むようになってしまいました。

対応者の中での対応

何回も紛失することになる現金通帳は、必ず色々なところから出てくるのですが、Tさん的には犯人の私が改心して返してきたという解釈になってしまっていました。認知症の進んだ人の頭の中では被害者意識が一般人よりも強いので、犯人ではないということを説明しても理解には至りませんでした。その為に、Tさんの担当は私から他の人に変えられることになりました。大変辛い思いでしたが、息子さんには分かっていただけたのが救いでした。 Tさんに限らず、高齢者、特に認知症の進んだ人の場合、自然と被害妄想が進むのは仕方のないことです。その為には、そういう疑いが出る恐れのある物は全て排除するべきでした。だからTさんのお部屋に現金関連の物は持ち込むべきではありませんでした。また拗れてしまったら、担当替えが発生するのは両者の為にも良いことだと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

一般的に高齢者、特に認知症の進んだ人の場合、自然と被害妄想が進むのは仕方のないことです。その為には、そういう疑いが出る恐れのある物は全て排除するべきですし、そういう認知の進み方をするようでしたら、いつも作業時に持ち物確認をすることで疑いの発生をある程度抑えることができます。

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